cocktail
見極め
ツナは開店の札をFirmamentの扉に掛けていると一人の女性がやって来た。
「開店早々すみません。良いですか?」
おずおずと聞いてくる女性にツナは構いませんよと答えた。
「構いませんよ。中へどうぞ。」
扉を開き女性客を通した。
女性客は一番奥のテーブルに着くとツナがオーダーを聞く。
「何にしましょうか?」
「マウントフジをお願いします。」
「かしこまりました。」
ツナはドライジンや卵白等をシェイクしグラスに注ぐ。
「マウントフジです。」
「ありがとう。」
女性客は真っ白なカクテルを見詰めて一口飲むと美味しいと呟いた。
「とても美味しいです。」
「ありがとうございます。」
ツナはカウンターへ行こうとすると女性客が声をかけた。
「あ、あの!待って!」
「お客様?」
女性客は話を聞いて欲しいと頼んできてツナは女性客のテーブルに戻った。
「15年位前に私は瑠々子ちゃんに騙されたんです。そして誰よりも優しいツナ君を裏切って悪口を言っていました。でも去年の瑠々子ちゃんの誕生日パーティーでディーノさんとユニちゃんと古里君達がツナ君の無実を証明しに来ました。その時に私は何でツナ君の話を聞こうとしなかったのって後悔しました。そしてもしも願いが叶うなら15年前に戻りたいって願ってしまいました。そんなこと叶う分けがないのに。」
女性客はマウントフジを見て本当に叶う分けがないと涙を流した。
マウントフジのカクテル言葉。
もしも願いが叶うなら
「いつも助けてくれたのに!未来に飛ばされた時真っ先に助けてくれて守ってくれたのに!裏切って苦しめて本当にごめんなさい!」
頭をテーブルに擦り付け謝罪する女性客にツナは頭を上げてと優しい声で言った。
「京子ちゃん。もう良いから頭を上げて。」
「ツナ君・・・。」
「俺はまだ怒ってるけど後悔してるならもう良いよ。だからもう泣かないで?」
ハンカチをポケットから出してツナは京子の涙をふいてあげた。
「少しだけ待ってて貰えるかな?」
頷く京子。
ツナはカンパリリキュールとオレンジジュースをグラスに注ぎ混ぜて最後にスライスしたオレンジをグラスにそっと刺す。
「サービスです。カンパリオレンジです。」
オレンジ色のカクテルを見て京子は炎を纏って戦っていたツナを思い出した。
「カンパリオレンジのカクテル言葉は自由って意味があるんだ。でもね、もう1つあるんだ。」
カンパリオレンジのカクテル言葉。
初恋
ツナにとって京子は初恋の女の子だった。
「俺は京子ちゃんが初恋だった。今は淡い思い出だけど。」
「そうだったんだね。私も初恋はツナ君だったのに。何で簡単に騙されたんだろう。」
騙されることなくツナの話を聞いていたら。もしかしたらツナの隣で幸せに笑っていたかもしれないのに。手放した物は大きかったと京子は知りまた1つ後悔した。そして。
「私に足りないのは見極める力なんだと思う。」
ポツリと呟いた京子にツナはあるカクテルを作り出した。
赤いカクテルを京子の前に出した。
「ルビーフィズです。これもサービスね。」
赤いカクテルを出したツナは続ける。
「京子ちゃんが足りなかったのは見極める力なのかもしれないね。でも気付いたんだから見極める力は持ってると思うな。このカクテル言葉はね。」
ルビーフィズのカクテル言葉。
見極め
京子はルビーフィズを飲むと、
「ルビーフィズは見極めなのね。私にとってこれからも必要なこと。」
そう言って残りをゆっくりと飲み干していった。
京子がルビーフィズを飲んでいるうちに客が入ってきていてツナはオーダーを取って作っている。京子は混んできたと思って立ち上がり会計をした。
「ツナ君会計お願いします。」
「かしこまりました。」
会計を済ませると京子は「本当にごめんなさい。そしてカクテルありがとう。」と言った。ツナは扉を開けて。
「もし良かったら今度はハルと来てよ。」
「え?良いの?許されないことをしたのに?」
「勿論。それに見極める力を持った京子ちゃんなら二度と同じことはしないでしょ?」
京子はツナの優しさに涙した。
「ありがとう、ツナ君。」
「京子ちゃんまたね。」
京子はFirmamentを出て振り返る。
扉は閉まっているけどまた開くことを許してくれたツナに感謝して二度と同じ過ちを犯さないと誓った。
ツナは開店の札をFirmamentの扉に掛けていると一人の女性がやって来た。
「開店早々すみません。良いですか?」
おずおずと聞いてくる女性にツナは構いませんよと答えた。
「構いませんよ。中へどうぞ。」
扉を開き女性客を通した。
女性客は一番奥のテーブルに着くとツナがオーダーを聞く。
「何にしましょうか?」
「マウントフジをお願いします。」
「かしこまりました。」
ツナはドライジンや卵白等をシェイクしグラスに注ぐ。
「マウントフジです。」
「ありがとう。」
女性客は真っ白なカクテルを見詰めて一口飲むと美味しいと呟いた。
「とても美味しいです。」
「ありがとうございます。」
ツナはカウンターへ行こうとすると女性客が声をかけた。
「あ、あの!待って!」
「お客様?」
女性客は話を聞いて欲しいと頼んできてツナは女性客のテーブルに戻った。
「15年位前に私は瑠々子ちゃんに騙されたんです。そして誰よりも優しいツナ君を裏切って悪口を言っていました。でも去年の瑠々子ちゃんの誕生日パーティーでディーノさんとユニちゃんと古里君達がツナ君の無実を証明しに来ました。その時に私は何でツナ君の話を聞こうとしなかったのって後悔しました。そしてもしも願いが叶うなら15年前に戻りたいって願ってしまいました。そんなこと叶う分けがないのに。」
女性客はマウントフジを見て本当に叶う分けがないと涙を流した。
マウントフジのカクテル言葉。
もしも願いが叶うなら
「いつも助けてくれたのに!未来に飛ばされた時真っ先に助けてくれて守ってくれたのに!裏切って苦しめて本当にごめんなさい!」
頭をテーブルに擦り付け謝罪する女性客にツナは頭を上げてと優しい声で言った。
「京子ちゃん。もう良いから頭を上げて。」
「ツナ君・・・。」
「俺はまだ怒ってるけど後悔してるならもう良いよ。だからもう泣かないで?」
ハンカチをポケットから出してツナは京子の涙をふいてあげた。
「少しだけ待ってて貰えるかな?」
頷く京子。
ツナはカンパリリキュールとオレンジジュースをグラスに注ぎ混ぜて最後にスライスしたオレンジをグラスにそっと刺す。
「サービスです。カンパリオレンジです。」
オレンジ色のカクテルを見て京子は炎を纏って戦っていたツナを思い出した。
「カンパリオレンジのカクテル言葉は自由って意味があるんだ。でもね、もう1つあるんだ。」
カンパリオレンジのカクテル言葉。
初恋
ツナにとって京子は初恋の女の子だった。
「俺は京子ちゃんが初恋だった。今は淡い思い出だけど。」
「そうだったんだね。私も初恋はツナ君だったのに。何で簡単に騙されたんだろう。」
騙されることなくツナの話を聞いていたら。もしかしたらツナの隣で幸せに笑っていたかもしれないのに。手放した物は大きかったと京子は知りまた1つ後悔した。そして。
「私に足りないのは見極める力なんだと思う。」
ポツリと呟いた京子にツナはあるカクテルを作り出した。
赤いカクテルを京子の前に出した。
「ルビーフィズです。これもサービスね。」
赤いカクテルを出したツナは続ける。
「京子ちゃんが足りなかったのは見極める力なのかもしれないね。でも気付いたんだから見極める力は持ってると思うな。このカクテル言葉はね。」
ルビーフィズのカクテル言葉。
見極め
京子はルビーフィズを飲むと、
「ルビーフィズは見極めなのね。私にとってこれからも必要なこと。」
そう言って残りをゆっくりと飲み干していった。
京子がルビーフィズを飲んでいるうちに客が入ってきていてツナはオーダーを取って作っている。京子は混んできたと思って立ち上がり会計をした。
「ツナ君会計お願いします。」
「かしこまりました。」
会計を済ませると京子は「本当にごめんなさい。そしてカクテルありがとう。」と言った。ツナは扉を開けて。
「もし良かったら今度はハルと来てよ。」
「え?良いの?許されないことをしたのに?」
「勿論。それに見極める力を持った京子ちゃんなら二度と同じことはしないでしょ?」
京子はツナの優しさに涙した。
「ありがとう、ツナ君。」
「京子ちゃんまたね。」
京子はFirmamentを出て振り返る。
扉は閉まっているけどまた開くことを許してくれたツナに感謝して二度と同じ過ちを犯さないと誓った。