琥珀のカナリア
因果応報
ツナは雲雀家の離れの庭で最終確認をしていた。
構えるとノッキングするような不規則の炎がツナの回りに放出される。
「ワオ!それが零地点突破かい?」
ツナはコクンと頷いた。雲雀はツナの顔を見て。
『元々の造形が整ってるからかな。ハイパーモードだと綺麗な顔立ちになるよね。』
炎を放出し続けるツナに暫し雲雀は見とれているが我に帰りツナを止めた。
「そろそろ解きな。疲れちゃうよ?」
ツナはハイパーモードを解いた。
「・・・・・・。(何とか形になったよ。)」
何とか修得出来たと安堵しているツナに雲雀は先に本邸に戻るように言った。
「僕は##RUBY#離れ#ここ##に用事があるから先に本邸に戻ってな。もうすぐ昼食だし。」
ツナは頷いて本邸の方に向かった。ツナの姿が見えなくなると塀の方を向いた。
「赤ん坊居るんだろう?」
リボーンは軽く地面を蹴って塀の向こう側から現れ雲雀の前に着地した。
「仲良くやってるみてーだな。」
「当たり前でしょ。それより用があるんだろう?」
促す雲雀にリボーンは話を始めた。
「今回のリング戦はおかしいんだ。」
「おかしい?」
「通常のリング戦なら戦ってリングを完成させれば良いだけなんだが、今回はどうもそれだけじゃねーみたいんだ。」
雲雀は柳眉を寄せる。
「赤ん坊、君は検討が付いているんじゃない?」
「いや、正直分からねえんだ。ただ今日のリング戦で何があるか分からねえ。ツナを頼んだぞ。」
「言われるまでもないさ。」
本当なら美那のことも頼みたいところだが雲雀は美那を嫌っている以上無理だと分かっているリボーンは雲雀家の離れを後にした。
「本当に言われるまでもない。小鳥は全力で守るよ!」
その為に大空戦と雲戦を同時にしろとザンザスに提案した雲雀は決意を新たにした。
美那は自室に篭っていた。
「とにかく逃げ回るしかない!でもそうなるとボスになれる可能性は低くなるわ!どうしたら良いの!?」
今まで嫌なことは全てツナに押し付けてきた美那は今回ばかりはどうにもならず困り果てていた。
深夜ーーー
ツナの自室に居た雲雀は緊張しているツナを抱きしめる。抱きしめられたツナは徐々に落ち着いてきた。
「大丈夫。僕が守るから。」
ツナはコクンと頷き、並中に向かった。
並中の校庭に着くと既にリボーンと美那と獄寺と山本、了平、ディーノ、バジルそして家光が待機していた。
「沢田!雲雀!極限にファイトだ!」
「ツナ!恭弥!美那!頑張れよ!」
了平とディーノの応援にツナは頷くことで答え、雲雀は適当に流し、美那は「頑張るわ。」と答えた。
ツナと雲雀が来たことに気付いた獄寺と山本とバジルも「美那さん沢田さん頑張って下さい!雲雀しっかりやれよ!」、「美那とツナと雲雀頑張るのな~。」、「綱吉殿、美那殿、雲雀殿頑張って下さい!」と応援の言葉を送った。家光も頑張れとエールを送ったがツナは無反応。それに気付かない家光にリボーンは冷めた目で見ていた。
ツナはメモ帳に皆ありがとうと書いて見せて、雲雀は面倒臭い草食動物だとまた流した。
美那は雲雀はともかくツナに声をかけるなんて!獄寺と山本に苛立った。
暫くするとザンザスとヴァリアーの幹部達が姿を現した。
「逃げずに来たことは褒めてやるぜ。ドカス共。」
眼光を鋭くしてツナ達を睨み付けるザンザスの殺気にツナと美那はぶるりと震え、了平と獄寺と山本は何とか震えるのを堪え、雲雀は楽しそうに舌舐めずりした。
全員が揃ったところでチェルベッロが校舎の屋上から降りてきた。
「双方揃ったようですね。」
「それでは大空戦と雲戦の試合のルールを説明します。今回の試合はバトルロワイヤルとします。雲戦は他の試合と同様にリングを完成させた方の勝利とさせていただきます。そして大空戦もまたリングを完成させた方の勝利となります。バトルフィールドは並盛中学校全体です。」
何も知らない美那と獄寺と山本、了平はザンザス側の雲の守護者が居ないと騒ぎだした。
「あの!ヴァリアー側の雲の守護者がいないんですけど!!(居ないなら楽なんだけど。)」
「極限に棄権したのか?」
「どういうことだっ!?」
「遅刻か?だったら雲雀は不戦勝なのな!」
騒ぐ美那達にザンザスは嘲笑った。
「ブワーハッハッハッ!!ドカス共はまだ気付けねえのか!俺の指を見てみろ!」
美那達は嘲笑ったザンザスの指を見て驚いた。中指に雲のハーフボンゴレリングがはまっていた。
「えっ・・・。まさかザンザスが雲の守護者なの?」
「そうだ。俺は大空の属性と雲の属性を持っているからな。」
そう言うとザンザスは雲のハーフボンゴレリングをチェルベッロに見せた。
「さすがに大空のリングは持ってねえから構わねえな?」
チェルベッロに聞くザンザスにチェルベッロは構わないと返した。
「沢田綱吉氏と沢田美那氏が持っていますので構いません。沢田綱吉氏と沢田美那氏、雲雀恭弥氏リングの保持者の証として指に嵌めて見せてください。」
ツナと雲雀と美那はそれぞれリングを指にはめてチェルベッロに見せる。
「沢田綱吉氏、沢田美那氏、雲雀恭弥氏3名をリングの保持者として認めます。」
「それでは沢田綱吉氏、沢田美那氏、雲雀恭弥氏、ザンザス氏以外の人達はあちらの校舎裏の観覧席に移動してください。尚今回の試合では大空を決める試合でもあるので妨害されぬよう観覧席とバトルフィールドの間に赤外線感知式のレーザーを設置しました。」
チェルベッロが観覧席を差すと了平達、ヴァリアー幹部はそれぞれ用意された観覧席に移動したがリボーンは美那が認められたのか疑問しかない。それに他のリング戦は炎を灯すことで保持者だと証明させたが今回のリング戦はチェルベッロに見せるだけで終わった。
「このリング戦はただのリング戦じゃねえらしいな。」
リボーンの呟きは試合開始の合図でかき消された。
ツナは雲雀家の離れの庭で最終確認をしていた。
構えるとノッキングするような不規則の炎がツナの回りに放出される。
「ワオ!それが零地点突破かい?」
ツナはコクンと頷いた。雲雀はツナの顔を見て。
『元々の造形が整ってるからかな。ハイパーモードだと綺麗な顔立ちになるよね。』
炎を放出し続けるツナに暫し雲雀は見とれているが我に帰りツナを止めた。
「そろそろ解きな。疲れちゃうよ?」
ツナはハイパーモードを解いた。
「・・・・・・。(何とか形になったよ。)」
何とか修得出来たと安堵しているツナに雲雀は先に本邸に戻るように言った。
「僕は##RUBY#離れ#ここ##に用事があるから先に本邸に戻ってな。もうすぐ昼食だし。」
ツナは頷いて本邸の方に向かった。ツナの姿が見えなくなると塀の方を向いた。
「赤ん坊居るんだろう?」
リボーンは軽く地面を蹴って塀の向こう側から現れ雲雀の前に着地した。
「仲良くやってるみてーだな。」
「当たり前でしょ。それより用があるんだろう?」
促す雲雀にリボーンは話を始めた。
「今回のリング戦はおかしいんだ。」
「おかしい?」
「通常のリング戦なら戦ってリングを完成させれば良いだけなんだが、今回はどうもそれだけじゃねーみたいんだ。」
雲雀は柳眉を寄せる。
「赤ん坊、君は検討が付いているんじゃない?」
「いや、正直分からねえんだ。ただ今日のリング戦で何があるか分からねえ。ツナを頼んだぞ。」
「言われるまでもないさ。」
本当なら美那のことも頼みたいところだが雲雀は美那を嫌っている以上無理だと分かっているリボーンは雲雀家の離れを後にした。
「本当に言われるまでもない。小鳥は全力で守るよ!」
その為に大空戦と雲戦を同時にしろとザンザスに提案した雲雀は決意を新たにした。
美那は自室に篭っていた。
「とにかく逃げ回るしかない!でもそうなるとボスになれる可能性は低くなるわ!どうしたら良いの!?」
今まで嫌なことは全てツナに押し付けてきた美那は今回ばかりはどうにもならず困り果てていた。
深夜ーーー
ツナの自室に居た雲雀は緊張しているツナを抱きしめる。抱きしめられたツナは徐々に落ち着いてきた。
「大丈夫。僕が守るから。」
ツナはコクンと頷き、並中に向かった。
並中の校庭に着くと既にリボーンと美那と獄寺と山本、了平、ディーノ、バジルそして家光が待機していた。
「沢田!雲雀!極限にファイトだ!」
「ツナ!恭弥!美那!頑張れよ!」
了平とディーノの応援にツナは頷くことで答え、雲雀は適当に流し、美那は「頑張るわ。」と答えた。
ツナと雲雀が来たことに気付いた獄寺と山本とバジルも「美那さん沢田さん頑張って下さい!雲雀しっかりやれよ!」、「美那とツナと雲雀頑張るのな~。」、「綱吉殿、美那殿、雲雀殿頑張って下さい!」と応援の言葉を送った。家光も頑張れとエールを送ったがツナは無反応。それに気付かない家光にリボーンは冷めた目で見ていた。
ツナはメモ帳に皆ありがとうと書いて見せて、雲雀は面倒臭い草食動物だとまた流した。
美那は雲雀はともかくツナに声をかけるなんて!獄寺と山本に苛立った。
暫くするとザンザスとヴァリアーの幹部達が姿を現した。
「逃げずに来たことは褒めてやるぜ。ドカス共。」
眼光を鋭くしてツナ達を睨み付けるザンザスの殺気にツナと美那はぶるりと震え、了平と獄寺と山本は何とか震えるのを堪え、雲雀は楽しそうに舌舐めずりした。
全員が揃ったところでチェルベッロが校舎の屋上から降りてきた。
「双方揃ったようですね。」
「それでは大空戦と雲戦の試合のルールを説明します。今回の試合はバトルロワイヤルとします。雲戦は他の試合と同様にリングを完成させた方の勝利とさせていただきます。そして大空戦もまたリングを完成させた方の勝利となります。バトルフィールドは並盛中学校全体です。」
何も知らない美那と獄寺と山本、了平はザンザス側の雲の守護者が居ないと騒ぎだした。
「あの!ヴァリアー側の雲の守護者がいないんですけど!!(居ないなら楽なんだけど。)」
「極限に棄権したのか?」
「どういうことだっ!?」
「遅刻か?だったら雲雀は不戦勝なのな!」
騒ぐ美那達にザンザスは嘲笑った。
「ブワーハッハッハッ!!ドカス共はまだ気付けねえのか!俺の指を見てみろ!」
美那達は嘲笑ったザンザスの指を見て驚いた。中指に雲のハーフボンゴレリングがはまっていた。
「えっ・・・。まさかザンザスが雲の守護者なの?」
「そうだ。俺は大空の属性と雲の属性を持っているからな。」
そう言うとザンザスは雲のハーフボンゴレリングをチェルベッロに見せた。
「さすがに大空のリングは持ってねえから構わねえな?」
チェルベッロに聞くザンザスにチェルベッロは構わないと返した。
「沢田綱吉氏と沢田美那氏が持っていますので構いません。沢田綱吉氏と沢田美那氏、雲雀恭弥氏リングの保持者の証として指に嵌めて見せてください。」
ツナと雲雀と美那はそれぞれリングを指にはめてチェルベッロに見せる。
「沢田綱吉氏、沢田美那氏、雲雀恭弥氏3名をリングの保持者として認めます。」
「それでは沢田綱吉氏、沢田美那氏、雲雀恭弥氏、ザンザス氏以外の人達はあちらの校舎裏の観覧席に移動してください。尚今回の試合では大空を決める試合でもあるので妨害されぬよう観覧席とバトルフィールドの間に赤外線感知式のレーザーを設置しました。」
チェルベッロが観覧席を差すと了平達、ヴァリアー幹部はそれぞれ用意された観覧席に移動したがリボーンは美那が認められたのか疑問しかない。それに他のリング戦は炎を灯すことで保持者だと証明させたが今回のリング戦はチェルベッロに見せるだけで終わった。
「このリング戦はただのリング戦じゃねえらしいな。」
リボーンの呟きは試合開始の合図でかき消された。