琥珀のカナリア
兆し
獄寺と山本も炎をボンゴレリングに灯すことが出来るようになり修行も本格的になってきたが美那は炎をリングに灯せずにいた。
『どうして!ダメツナが出来て美那が出来ないの!!』
美那は炎を通す修行と実践を平行して修行をしているがツナと雲雀、了平、獄寺、山本は既に炎を扱いながらの修行が始まっていた。
『何かコツとかあれば良いだけど、リボーンは教えてくれないし隼人達も修行中だから々会えないから聞けないし。』
焦りが焦りを呼ぶ。美那は頭を抱えたい気持ちだった。
リボーンはそんな美那に仕方がないとヒントを与えた。
「ヒントをやる。獄寺は右腕になるって覚悟を決めた。山本はドンナになったお前を支える為に強くなるって決めた。ようは何を思って決めるかだ。」
ヒントを出したリボーンは今日はもう終了だと言って美那と帰路に着いた。
家に入るとリボーンと美那を出迎える人物がいた。
「美那!リボーン!久しぶりだな!」
「お父さん!?」
「家光久しぶりだぞ。」
驚く美那と普通に言葉を返すリボーン。玄関が賑やかなことに気付いた奈々は台所から出てきた。
「美那ちゃん、リボーンちゃんお帰りなさい。もうすぐ御飯出来るから。今日はバジル君が手伝ってくれてるの。」
「そうなの?美那も手伝うわ。」
「ママンの御飯は美味いからな。」
そう言いながら美那と奈々は台所へ、リボーンと家光はリビングに入っていった。
既に出来上がった料理を美那と一緒にテーブルに並べているバジルはリボーンと家光に声をかけた。
「親方様、リボーン殿お疲れ様です。」
「バジルもリングを持ってきたりツナと美那の修行でご苦労だったな!」
「家光それは俺様もだぞ?」
「ハハハッ!リボーンもお疲れさん!」
美那が台所に向かって行ったのを確認して家光は一旦言葉を切ると奈々に聞こえないように話を変えた。
「話は変わるが明日の夜にヴァリアーが並盛に来る。」
「まだリング戦じゃないだろ?」
「まだ綱吉殿も美那殿も死ぬ気を使いこなしてません!!」
「顔合わせってことらしい。」
リボーンとバジルは顔合わせ?と首を傾げる。
「顔合わせですか?」
「ヴァリアーの連中が顔合わせ何かすんのか?いきなり暴れたりしねえだろうな?」
「9代目の命令だ。ザンザス達も馬鹿なマネはしないはずだ。」
「場所は?」
「並中の体育館だ。」
「そうか。(並中の体育館か。雲雀に話しておかないとな。)」
雲雀家が地主の並盛。その中の並中の体育館を勝手に使っては不味いだろうとリボーンは食事を終えたら雲雀に了承を得に行くことにした。
夕食が始まると子供達が黙々と食べる中、家光は奈々にツナのことを聞いた。
「ツナは雲雀家にいるんだよな?」
「ええ。」
「声は戻りそうか?」
奈々は頬に手を当てて話す。
「それが簡単に声が出るわけじゃないらしくて。今のところは失声症になった原因を調べてるって連絡が来たわ。」
「原因は何なんだろうな。」
声が出ないツナ。奈々と家光は原因が分からず困惑しかない。
一方、美那は顔色を悪くした。
『原因は美那だもの!お母さんとお父さんに知られたら美那は終わりよ!!恭弥君は美那が原因だって知ってるし!!』
雲雀が奈々と家光に知らせたら。
美那は知られることを恐れた。
食事が終わり美那とバジルが後片付けを手伝い、リボーンと家光は庭に出ていた。
家光はツナと美那のことをリボーンに聞いた。
「うちの娘達のどちらも選べないって言っていたな。」
「ああ。報告書にも書いたがツナも美那もボンゴレのボスには向いてねえ。」
家光は眉間にやや皺を寄せる。
「美那はツナを庇う優しい子だぞ?なのに何故美那はボンゴレの思想を理解出来ないと指摘したんだ?」
リボーンは美那のことばかり気にする家光に呆れるが顔には出さずに言った。
「知りたいなら暫く家で過ごすんだな。」
「どういうことだ?」
「過ごせば分かる。言えるのはここまでだ。これから俺様は雲雀の家に行ってくるぞ。」
リボーンは家光に伝えると雲雀家に向かった。家光はリボーンの後ろ姿を見ながら首を傾げていた。
ーーーー
雲雀家も夕食が終わり雲雀の自室で雲雀とツナは寛いでいるとリボーンがやって来た。
「ちゃおっす。ツナと雲雀に話がある。」
「話?何?」
「・・・・・・。(何だろ?)」
リボーンはまずはヴァリアーとの顔合わせのことを話した。
「明日の夜にヴァリアーとの顔合わせがあるぞ。」
雲雀は嫌そうな顔をしてツナは暗殺部隊と顔合わせって何?怖い!と顔色を青くした。
「顔合わせ?僕に群れろって言うの?」
「・・・・・・。(顔合わせなんかして何になるんだろう?)」
「9代目の命令だからな。それで雲雀に許可が欲しい。」
リボーンは並中の体育館を貸して欲しいと頼んだ。
「顔合わせに並中の体育館を貸して欲しい。何せヴァリアーのボスは顔中傷だらけだから悪目立ちしちまうし目立つ場所でやったら風紀が乱れる。」
確かにマフィアが群れを成して目立つ場所にいたら並盛の住民は怯え、店を営んでいる住民はシャッターを閉めてしまうだろう。
「・・・・・・風紀が乱れるなら仕方ないね。許可するよ。」
雲雀は嫌そうな顔をして許可した。
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獄寺と山本も炎をボンゴレリングに灯すことが出来るようになり修行も本格的になってきたが美那は炎をリングに灯せずにいた。
『どうして!ダメツナが出来て美那が出来ないの!!』
美那は炎を通す修行と実践を平行して修行をしているがツナと雲雀、了平、獄寺、山本は既に炎を扱いながらの修行が始まっていた。
『何かコツとかあれば良いだけど、リボーンは教えてくれないし隼人達も修行中だから々会えないから聞けないし。』
焦りが焦りを呼ぶ。美那は頭を抱えたい気持ちだった。
リボーンはそんな美那に仕方がないとヒントを与えた。
「ヒントをやる。獄寺は右腕になるって覚悟を決めた。山本はドンナになったお前を支える為に強くなるって決めた。ようは何を思って決めるかだ。」
ヒントを出したリボーンは今日はもう終了だと言って美那と帰路に着いた。
家に入るとリボーンと美那を出迎える人物がいた。
「美那!リボーン!久しぶりだな!」
「お父さん!?」
「家光久しぶりだぞ。」
驚く美那と普通に言葉を返すリボーン。玄関が賑やかなことに気付いた奈々は台所から出てきた。
「美那ちゃん、リボーンちゃんお帰りなさい。もうすぐ御飯出来るから。今日はバジル君が手伝ってくれてるの。」
「そうなの?美那も手伝うわ。」
「ママンの御飯は美味いからな。」
そう言いながら美那と奈々は台所へ、リボーンと家光はリビングに入っていった。
既に出来上がった料理を美那と一緒にテーブルに並べているバジルはリボーンと家光に声をかけた。
「親方様、リボーン殿お疲れ様です。」
「バジルもリングを持ってきたりツナと美那の修行でご苦労だったな!」
「家光それは俺様もだぞ?」
「ハハハッ!リボーンもお疲れさん!」
美那が台所に向かって行ったのを確認して家光は一旦言葉を切ると奈々に聞こえないように話を変えた。
「話は変わるが明日の夜にヴァリアーが並盛に来る。」
「まだリング戦じゃないだろ?」
「まだ綱吉殿も美那殿も死ぬ気を使いこなしてません!!」
「顔合わせってことらしい。」
リボーンとバジルは顔合わせ?と首を傾げる。
「顔合わせですか?」
「ヴァリアーの連中が顔合わせ何かすんのか?いきなり暴れたりしねえだろうな?」
「9代目の命令だ。ザンザス達も馬鹿なマネはしないはずだ。」
「場所は?」
「並中の体育館だ。」
「そうか。(並中の体育館か。雲雀に話しておかないとな。)」
雲雀家が地主の並盛。その中の並中の体育館を勝手に使っては不味いだろうとリボーンは食事を終えたら雲雀に了承を得に行くことにした。
夕食が始まると子供達が黙々と食べる中、家光は奈々にツナのことを聞いた。
「ツナは雲雀家にいるんだよな?」
「ええ。」
「声は戻りそうか?」
奈々は頬に手を当てて話す。
「それが簡単に声が出るわけじゃないらしくて。今のところは失声症になった原因を調べてるって連絡が来たわ。」
「原因は何なんだろうな。」
声が出ないツナ。奈々と家光は原因が分からず困惑しかない。
一方、美那は顔色を悪くした。
『原因は美那だもの!お母さんとお父さんに知られたら美那は終わりよ!!恭弥君は美那が原因だって知ってるし!!』
雲雀が奈々と家光に知らせたら。
美那は知られることを恐れた。
食事が終わり美那とバジルが後片付けを手伝い、リボーンと家光は庭に出ていた。
家光はツナと美那のことをリボーンに聞いた。
「うちの娘達のどちらも選べないって言っていたな。」
「ああ。報告書にも書いたがツナも美那もボンゴレのボスには向いてねえ。」
家光は眉間にやや皺を寄せる。
「美那はツナを庇う優しい子だぞ?なのに何故美那はボンゴレの思想を理解出来ないと指摘したんだ?」
リボーンは美那のことばかり気にする家光に呆れるが顔には出さずに言った。
「知りたいなら暫く家で過ごすんだな。」
「どういうことだ?」
「過ごせば分かる。言えるのはここまでだ。これから俺様は雲雀の家に行ってくるぞ。」
リボーンは家光に伝えると雲雀家に向かった。家光はリボーンの後ろ姿を見ながら首を傾げていた。
ーーーー
雲雀家も夕食が終わり雲雀の自室で雲雀とツナは寛いでいるとリボーンがやって来た。
「ちゃおっす。ツナと雲雀に話がある。」
「話?何?」
「・・・・・・。(何だろ?)」
リボーンはまずはヴァリアーとの顔合わせのことを話した。
「明日の夜にヴァリアーとの顔合わせがあるぞ。」
雲雀は嫌そうな顔をしてツナは暗殺部隊と顔合わせって何?怖い!と顔色を青くした。
「顔合わせ?僕に群れろって言うの?」
「・・・・・・。(顔合わせなんかして何になるんだろう?)」
「9代目の命令だからな。それで雲雀に許可が欲しい。」
リボーンは並中の体育館を貸して欲しいと頼んだ。
「顔合わせに並中の体育館を貸して欲しい。何せヴァリアーのボスは顔中傷だらけだから悪目立ちしちまうし目立つ場所でやったら風紀が乱れる。」
確かにマフィアが群れを成して目立つ場所にいたら並盛の住民は怯え、店を営んでいる住民はシャッターを閉めてしまうだろう。
「・・・・・・風紀が乱れるなら仕方ないね。許可するよ。」
雲雀は嫌そうな顔をして許可した。
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