静寂の住人
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「てめえに忠誠を誓った俺が馬鹿だったぜ!」
「お前とはもう親友でも何でもないのな!」
「ツナ君、いいえ沢田君は最低だよ!」
「女子を殴るとはけしからんぞ!極限に謝るのだ!!」
親友の獄寺と山本、先輩の了平に京子も愛結華の味方になりツナを裏切った。
「ツナ兄は最低だ!」
「ツナさん、愛結華お姉さんに謝る!」
「ツナなんか嫌いだもんね!」
「リボーンとママンに迷惑かけて!早く謝りなさい!」
リボーンと奈々を始め居候も愛結華を信じツナを裏切った。
「ツナ!お前は何てことをしてくれたんだ!リボーンに聞いたぞ、これが切っ掛けでフォードファミリーとの関係が壊れたらどうするつもりだ!!」
家光もいつもツナの側にいるリボーンの言うことならとツナを裏切った。
自分に近いところにいた人達が信じてくれないことにツナは愕然とした。こんなことになるならリボーンや獄寺、山本に言ってから屋上に行けば良かったと後悔した。
毎日家では奈々は躾と称して育児放棄し、リボーンとビアンキは更正させると銃を撃ったりポイズンクッキングで攻撃し、ランボ、イーピン、フゥ太は暴言を吐く。
学校では登校中に悪口を言われて教室では獄寺と山本、京子、クラスの生徒が暴力を振るい、教科書やノートは破り捨て、私物は奪われ壊れた。
ツナは絶望寸前だったが絶望しなかったのは愛結華を信じなかった者がいたからだ。
この日もツナは屋上まで無理矢理連れていかれ暴力でボロボロになっていた。
「ボス・・・、大丈夫、じゃないよね。」
クロームは持ってきていたミネラルウォーターのペットボトルを開けハンカチ濡らしてツナの顔を冷す。
「う、クローム?」
「唇も切れてるから余り喋らないで。」
クロームはハンカチを唇の端に優しく当てた。
「ごめんなさい、私助けられなくて。ごめんなさい。」
「クローム気にしないで。クロームが怪我する方が俺は嫌だし骸に止められてるんだよね?」
クロームはツナの頬や額にハンカチを当てながら頷く。
「それにクロームはこうやって俺を助けてくれてる。だからクロームが謝ることはないんだよ。いつもありがとう。骸だってクロームが傷付くのは嫌だから止めてるんだし。」
自分は暴行を受けていると言うのに優しい言葉をかけてくれるツナにクロームは胸が苦しくなった。
骸がクロームを心配しているのは本当だが、同時にツナがボンゴレの玉座から蹴落とされ愛結華が継げばボンゴレが傾くと読んでいるからだ。
ツナはそのことにも気付いていた。
「骸はマフィアが嫌いだから。少なくてもフォードさんが継いだらボンゴレは傾くだろうしね。それを狙ってる。」
「ボス・・・。」
まさかツナが骸の考えに気付いていたとは思っていなかった。超直感で知ったのと聞けば超直感じゃないけど骸の過去を考えれば想像がつくよと答えたツナにクロームはどこまで優しいのだろうと涙を流した。
それにギョッとしたツナは痛みを堪えて慌てて起き上がりどこか痛いのかと、体の調子が悪いのかと心配する。
クロームは痛いのはボスなのにと泣きながら絆創膏や湿布をツナに貼っていった。
キィィと屋上のドアが開く音がし、ツナとクロームは音のした方向を見ると雲雀がいた。
「小動物。まだ駄犬と野球男、極限馬鹿、顔だけ女を信じてるの?」
ツナに近付く雲雀にツナはいつかはわかってもらえると笑顔で答え雲雀は呆れるがそれがツナで《大空》の包み込む性質だと理解していた。と言ってもツナに恋心を持っている雲雀は全く納得はしていないが。
「ほら、さっさと応接室に行くよ。どうせ帰っても食事はないし手当てもできないんだろう?」
雲雀はツナを抱き上げた。