静寂の住人
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屋上に集まってきた生徒達はツナと愛結華を見た。
茫然と立っているだけのツナと両の頬を真っ赤に腫らしている愛結華。
愛結華は生徒達の中に同じクラスの生徒がいることに気付いた。これは好都合。同じクラスなら他のクラスより信じ込みやすいだろうと走りよった。
「沢田君がぁ、ヒック、転校生の、癖に生意気だって、愛結華の、ことがヒック、気に入らないって叩いたのぉ、ヒィク、」
泣いている愛結華の頬を見て生徒達が信じ込みツナを罵倒し始める。
「沢田君!イタリアから来たばかりのフォードさんに何て酷いことをしたの!」
「何やってんだよ!ダメツナ!!」
「フォードさん大丈夫!?」
愛結華は自分を庇う生徒達を煽ろうと泣きながら笑顔を作る。
「へ、いきだよー。きっと愛結華が沢田君が気に障ることをしちゃったのよ~。」
暴力を振るわれ泣くのも我慢しながらツナを庇う愛結華を見て生徒達は更に怒りを覚えツナを罵倒し続けその中の一人が「フォードさんの代わりに仕返ししてやろう!」と言い出し一斉にツナを暴行した。
「ダメツナの分際で何してんだよ!」
「フォードさんの痛みを思いしれ!」
「俺は何もしてないよっ!」
「嘘ついてんじゃねー!だったら腫れた頬は何なんだよ!!」
「女の子の顔を何だと思ってんよ!!」
「最低ダメツナ!」
ボロボロになっていくツナを愛結華は満足そうに見詰める。
『うふふ、本当馬鹿よねぇ。これからドンドン追い詰めてあげるわぁ♪ダメツナ君♪』
気がすんだ生徒達が愛結華を慰めながら保健室に連れていきツナは放置された。
身体中痣だらけで顔は愛結華の比にならないくらい腫れていた。
「何で・・・こんなことになっちゃったの?」
ツナはただ愛結華にボンゴレの業を押し付けたくなかっただけなのにと涙を流した。
ツナは痛みを我慢し玄関のドアを開けようとしたらいきなり頭に衝撃を受け倒れ込む。ツナが起き上がるとそこには怒りを顕にしたリボーンと奈々がいた。
「ツッ君!転校生の愛結華・フォードさんに酷い言葉を投げ付けて頬を殴ったんですって!?愛結華さん泣きながら家に来たわよ!」
「ダメツナ!女には優しくしろって言ってるだろうが!」
ツナはそんなことしていないと言うが聞き入れられない。
「だったら愛結華さんの頬は何なの!女の子なのに両方の頬に湿布が貼られているのよ!今すぐ謝ってらっしゃい!謝らないならご飯は食べさせません!」
奈々は言うだけ言ってツナの言い分を聞かずに家に入って行きリボーンはツナを殴り付ける。
「愛結華はボンゴレの同盟ファミリーでフォードファミリーのドンの娘だ!愛結華が大事にはしたくないと言ってくれたが一歩間違えればボンゴレとフォードファミリーは抗争に発展していたぞ!」
「リボーン俺はっ」
「言い訳するくらいなら謝ってこい!ダメツナが!」
リボーンも奈々と同じようにツナの言い訳を無視して家に入っていった。
この日からツナは毎日暴力を振るわれ罵倒される日々を送ることになった。