静寂の住人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
すべてが終わり罪が比較的軽かった者は書類送検だけで済んだが罪が重かった者は少年院に移送された
愛結華の被害にあった者達は、奪われた物を取り戻し、ある者は雲雀が腕の良い医者を付けて完治させていった。
そして愛結華の悪事で損害が出た店舗は訴訟を起こした。それが切欠で過去に被害にあった被害者が次々と訴訟を起こし、結果、府緒渡財閥は倒産した。それを見越していたバミューダが倒産した後、愛結華の父親でもあるドン・フォードと幹部達を復讐者の牢獄に投獄した。その後フォードファミリーは内部で覇権争いが起こり最終的に壊滅した。
山本と了平は元は一般人で京子は一般人の括りだった為、少年院送りになった。プロ野球選手、プロボクサーの道は閉ざされた。少年院を出た後、夢を追うことが出来なくなりまた夢を見付けることが出来なくなった。ツナに謝罪したくても居場所も分からず最終的に彼等は抜け殻になりただただ息をしているだけの生活になっていく。
生まれながらマフィア育ちの獄寺は刑務所に送られた。出所の目処はたっていない。獄寺の父親はマフィアの掟に則って主であるツナを裏切った獄寺を助けなかった。
ヒットマンとしての顔を持つリボーンは警察に連行された。近いうちに処刑されるだろう。因みにアルコバレーノ達は虹の呪いを解いてくれたツナに恩を仇で返したと言って敵視した。優しいユニでさえアルコバレーノとして認めないとマフィア界に公表した。
ディーノも今回の件でリボーンの過ちには呆れ返り助けようとは思わなかった。
ボンゴレの使者が沢田家に来て雷のボンゴレリングを取り上げられたランボはボヴィーノファミリーに強制送還されてドン・ボヴィーノによる更正マニュアルを受けることなったが厳しいカリキュラムに早くも音を上げている。
イーピンは師匠の風にもう一度精神を鍛え直すために修行をつけると言われ沢田家を出た。イーピンもまた厳しい修行に音をアゲソウニなっていた。
フゥ太もまた沢田家を出て落ち着かない生活をしながら情報屋の仕事をしているが一部のマフィアにツナにしてきた事がバレてしまい、「本当に信用出来る情報なのか?」と疑われ仕事が激減した。情報を扱う職業なのに確かめもせずにツナを痛めつけた結果だった。
ビアンキもフゥ太と同じように仕事が減ってしまった。おまけにリボーンと弟と離れ離れになってしまい悲嘆にくれていた。そして弟と同様に父親に見捨てられた。
奈々は家光によって何とか刑務所行きは免れたがツナの無実を知った途端息子を返して欲しいと雲雀に直訴したがクロームが以前録画した映像を見せ、「こんな人間に綱吉は渡せない。」と冷たくあしらわれ、自分の愚かさに俯いた。
そして近所の目が冷たくなり以前なら呼ばれていたお茶会や持ち寄りの食事会に呼ばれなくなり、「息子を信じなかった鬼女」とヒソヒソ言われて暮らしていたが精神が病んでしまい一ヶ月後、家光に命じられたボンゴレの構成員が変わり果てた奈々を発見し奈々をそのままイタリアへ連れ帰った。その後ボンゴレの医療班に治療をさせるが回復の兆しは見えていない。
家光は門外顧問としてボンゴレにいられるが、それは9代目が家光を日本に渡らせないようにする為だ。ボンゴレ命の家光のことだ。日本に渡ってツナを見つけたら無理矢理継がそうとするからだ。しかもザンザスが10代目として指名されてしまったため家光は戦々恐々としている。
全ては自分が招いた結果。自業自得ということだ。
後日、並盛に帰ってきたツナはリボーン達の顛末を雲雀に聞かされたが興味なさそうに一言。
「そうですか。」
どうでもいいような言葉を言っただけだった。
見捨てているツナからしたらリボーン達は会うつもりもない要らない存在に成り果てていた。
ーーーー
夜、衣の隠れ里で全てを見たプリマベーラはツナを並盛に帰すときがきたと分かり雲雀に連絡を取ると直ぐに雲雀が出た。
『瞳子かい?こっちはいつでも小動物を迎えられるよ。』
嬉しそうに言う雲雀にプリマベーラ小さく笑う。
「そうなんだ。こっちも綱吉の足が完治してるからいつでも帰せるよ。」
『分かった。小動物と代わって!』
ツナは瞳子と電話を代わった。
「お久しぶりです。雲雀さん。」
『うん久しぶりだね。もう帰ってきな。クローム髑髏も古里炎真達も待ってるよ。』
「はい!分かりました!」
ツナは電話を切ると瞳子が帰るのは明日だから今日は休もうと笑顔で言った。
翌日、ツナは身仕度をすると寧々にお礼を言った。
「寧々お婆さん。今まで本当にお世話になりまた。それなのに何もお礼出来なくてすみません。」
ショボンとするツナに寧々は首を横に振った。
「毎日畑の仕事を手伝ってくれた。それだけで充分だ。元気でな。」
「はい。寧々お婆さんもお元気で。」
ツナは住民に挨拶をして瞳子と衣の隠れ里を後にした。
以前林間学校で宿泊した施設の近くに着くと一台の車が止まっていた。
「綱吉。お迎えが来てるよ。良かったね。」
瞳子が言うと車から雲雀が降りた。
「小動物!元気そうで良かった!」
「雲雀さん!」
雲雀はツナの笑顔に顔を少し赤くしながらも瞳子を見た。
「君が瞳子かい?この子が世話になったね。」
「気にしないで。衣の隠れ里では当然だからね。さあ、早く帰ってあげて。皆が綱吉を待ってるんでしょ?」
笑顔で言いながらプリマベーラは雲雀が持っている大空のボンゴレリングと自分が持っている穢れが払拭された本物の大空のボンゴレリングをこっそり入れ変えた。
「うん。瞳子ありがとう!」
「綱吉元気でね!」
「瞳子も!」
ツナは車に乗り瞳子の姿が見えなくなるまで手を振っていた。