静寂の住人
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九代目は獄寺達からボンゴレリングを取り上げると一瞥して自分の守護者達を従えて体育館を出て行った。
後に嵐、雨、晴、雷、雲、霧のボンゴレリングをユニに返還した。返還した後、雲と霧以外のリングの濁りは消え去った。
まるでツナを裏切った人間の手から離れられて清々したと言うかのように。
残されたのは後悔と失ったものの大きさを知ったリボーン、獄寺、山本、了平、京子。
そんな彼等を雲雀達はジッと見詰める。
彼等は未だに言っていない、いや、言わなくてはならない一言を言っていない。
「悲嘆に浸る前に言うことはあるんじゃないの?」
雲雀は未だに言わない獄寺達に苛立ち、クロームはため息を吐いた。
「雲の人。この人達は家庭教師と守護者から外されたことにショックを受けてるだけかも。だって反省していたら自ずと口にするわ。」
クロームに頷く雲雀とクロームの言う通りだと嫌悪を獄寺達に向けるハル。
「クロームちゃんの言う通りです!ハルは獄寺さん達がこんな人達だったとは思わなかったです!最低です!」
「ツナ君の判断は正しかったと俺は思うよ。」
「ヌクヌクユーマは何も思わないの?」
「武、友達は大事にするものだよな。」
「笹川了平!結局、貴様は男としても最低だぞ!」
「回りの人間がこれじゃこれからのランボさんが心配だがこれも仕方ないことなのかもしれないな。」
「まあ、沢田は望みが叶ったから良いかもね。」
「そうだな。裏切者は今後沢田に接触出来ない。そしてさせるつもりは我々シモンにはない!」
雲雀達は帰ってきたツナが悲しまないように最後のチャンスを裏切り者達に遠回しに与えた。ここまで言われればさすがに分かるだろうと。しかし裏切り者達は何も言わず俯いたままで。
沈黙が暫く続き、最初に声を発したのは雲雀。
「これだけ言われて何も思わないの?君達は小動物にこれ以上ないってくらい追い詰めたのに。」
「雲雀さん。もう無駄かもしれないよ。」
「私もそう思う。あの人達はいつもボスが笑って許すから今回も平気だと心のどこかで思ってる。」
炎真とクロームの言葉にその通りだと頷くシモンファミリーとハル。
雲雀は裏切り者達に殺気を出した。
「君達は小動物に謝罪しろと言ったけど逆に自分から謝罪することを知らないの?君達が一番小動物に酷いことをしてきたんだ。今ここに彼は居ないけど言えるだろ!!」
ごめんなさいと言う言葉。
雲雀に指摘され慌てて謝罪の言葉を口にしようとするがクロームが遮った。
「人に言われて謝罪するのは意味がない!そんなことが許されるのは小さな子供くらいだわ!」
「「「「「っ!!」」」」」
雲雀は携帯で指示を出すと体育館に警官達が入ってくる。
「そこにいる草食動物達が今回の件の主犯だからさっさと連行して!」
「「「「「!?」」」」」
目を見開き驚くリボーン達に雲雀は冷たく言った。
「当たり前でしょ?他の草食動物が捕まってるのに主犯が捕まらないわけがないだろ?それにボンゴレに追放されたんだ。ボンゴレが助けてくれるとは思わない方が良いよ。赤ん坊だって家庭教師をクビになったんだ。ボンゴレとは無関係さ。」
裏切者達は「ごめんなさい!」「すまなかった!」と謝罪の言葉を口にしながら捕らえられ連行されていった。
雲雀はそれを見ながら「今回も許してもらおうなんて虫が良すぎるし、そんなの僕が許さないよ!」と呟いた。