静寂の住人
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炎真がそんなリボーン達を嘲る。
「ツナ君を信じた雲雀さんとクロームと裏切った君達を表してるんじゃないのかな?リングの中で眠っていた初代守護者が呆れ果てたかリング自体が君達を拒絶したかじゃない?」
「「「「っ!?」」」」
理由としては弱いがリングが濁りだしたのもツナを裏切ってからだ。リボーン達は俯いた。
雲雀はバミューダから預かった大空のボンゴレリングを出した。
「大空のボンゴレリングも汚いんだけどさ、これはあの牝豚が持っていたからだと僕は思うんだ。赤ん坊はどう思う?」
「っ・・・・・・。」
雲雀は裏切り者を冷たく見やると笑ながら言った。
「四つのボンゴレリングが使い物にならないんじゃ守護者になるならない以前の問題じゃない?」
「だが大空のボンゴレリングはツナが所持したら復活するとバミューダは言っていた!」
「大空のボンゴレリングはね。でも他のリングについて彼は何も言ってなかったね。復讐者のリーダーでも分からなかったんじゃない?それに今の保持者が拒否されてるんじゃどうしようもない。」
どのみちそんなリングじゃツナの守護者にはなれないから諦めろ。雲雀はそう言うと草壁に指示を出した。
「これ以上君達に言っても無駄だ。草壁、彼を呼んできて。」
草壁は体育館のドアを開けると貫禄と威厳に溢れる人物とその人物の護衛が入ってきた。
「リボーン、久しぶりだね。」
「九代目!?」
驚くリボーン達。
九代目はリボーン達の下まで行き死炎付の勅命書を出した。
「家庭教師リボーン。沢田綱吉の家庭教師を終了とする。そして今後一切沢田綱吉に接触することを禁じる。」
「な!?何故だ!まだツナの教育は終わっちゃいねぇ!」
いきなりの終了にあわてふためくリボーンに九代目は鋭い目付きをしてリボーンは黙った。
「教育?君のしていることはただの暴力だ。それに勝手にボンゴレの後継ぎを変えようとした。これはボンゴレに対する敵対行為だね。」
「!?」
次代のボスを決めるために候補を出すのは九代目と門外顧問。だが決定権は九代目にある。一介の家庭教師が口を挟み、ましてや勝手に変えようとするなどあり得ない。
リボーンは九代目に指摘され目を見開き帽子のツバを下げた。
九代目は獄寺、山本、了平を見て勅命書を読み上げた。
「獄寺隼人。十代目嵐の守護者の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。今後沢田綱吉に接触することを禁じる。」
「っ・・・・・・。」
「山本武。十代目雨の守護者の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。今後沢田綱吉に接触することを禁じる。」
「っ!?」
「笹川了平。十代目晴の守護者の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。今後沢田綱吉に接触することを禁じる。」
「・・・・・・っ!」
断罪した九代目はリボーン達に言った。
「綱吉君を裏切り傷付けた。これはボンゴレへの反逆と敵対行為。分かったかね?」
座り込み涙を流す獄寺、俯いき泣き出す山本、拳を握りしめ項垂れる了平。
九代目はほんの一瞬だけ裏切り者の彼等に悲しい目を向けたがまだやることが残っていると今度は雲雀とクロームに勅命書を読み上げる。
「クローム髑髏。十代目霧の守護者の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。」
九代目はクロームに二枚の勅命書を渡した。一枚はクロームのだがもう一枚は骸の勅命書でクロームと同じ内容だ。
「雲雀恭弥。十代目雲の守護者の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。」
雲雀は勅命書を嬉々として受け取ると二枚あることに気付き二枚目を見るとそれはツナの勅命書だった。
【沢田綱吉。ボンゴレ十代目の地位を剥奪。ボンゴレから追放とする。今後は一般人として生きていくことを望む。】
勅命書に目を走らせた雲雀は九代目に確認した。
「これって沢田綱吉はボンゴレを継がなくて良いってこと?」
九代目は静かに頷きこう言った。
「綱吉君が帰ってきたら渡して欲しい。」
「分かったよ。」
雲雀はツナの勅命書を懐にしまった。