静寂の住人
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「あのツナが・・・?」
「優しい十代目が・・・?」
「信じられないのな・・・・・・。」
「極限に信じられん・・・。」
「ツナ君が・・・嘘でしょ?」
ショックを受けて呆然と立ち尽くすリボーン達を雲雀は嘲る。
「どんな酷いことをしても小動物は手を伸ばし続けていたから君達を見捨てるとは考えたこともないでしょ?でもねもう小動物は信じるのを止めた。自分達がしてきたことを思い出してみなよ。」
毎日罵倒され暴力を振るわれ、食事も食べれず揚げ句の果てに謝罪しろと怒鳴り付けられる日々。
いくら優しいツナでも限界があるんだよと言う雲雀にリボーン達は何も言えなくなる。
だがツナの守護者に収まらなければ自分達は裏切り者として極刑になる。しかしツナは行方不明。八方塞がりだ。
「愚かだね。裏切ったから君達は窮地に陥った。小動物は何日も行方不明。正確には行方を眩ました。実はね行方を眩ました後、僕に君達を見限るって連絡してきたんだ。」
「何だとっ!」
「でもそれなら雲雀は10代目の居場所を知ってるのか!?」
「知らない。それっきり連絡はない。赤ん坊は小動物の足を撃ち抜いたんでしょ?出血多量で死んでるかもよ?」
死んでいる。
この言葉にリボーン達は一瞬息を止める。しかし自分達が生きるにはツナが必要で。
「まだ死んだと決まった訳じゃねぇ!」
「リボーンさん!一刻も早く十代目を探しましょう!」
「ツナとは仲良くしたいのな!」
「極限沢田を探しに行くぞ!」
「ツナ君、無事でいて!」
「よし!これから俺様はボンゴレ並盛支部に連絡してバスを手配させる!クロームと雲雀にも来て貰うぞ!」
散々ツナを要らないと言っていたのに無実だと分かった途端に手のひらを返すリボーン達にクロームは冷えた声で雲雀に言った。
「雲の人。裏切り者達は自分達の為にボスを道具扱いしようとしているわ。ボスの為にも雲のボンゴレリング返した方が良いと思う。」
「そうだね。クローム髑髏も守護者を辞めたみたいだし僕も辞めるよ。」
雲雀は雲のボンゴレリングをリボーンに投げ渡した。
「なっ!これはお前に持っていて貰いたいと言ったはずだぞ!」
「僕がいつ守護者になるって言った?このままだと赤ん坊のことだからなし崩しで雲の守護者とやらにしようと仕向けてるんだろう?僕はごめんだね!」
「しかしお前が適任だし、ボンゴレリングを手放したら俺様と闘う機会はねぇぞ!」
「君には興味は失せたから構わないよ。」
これで自分はボンゴレの関係者じゃないからリボーン達に手を貸す義務はないと言う雲雀にリボーンは銃を向ける。
「これが最後のチャンスだ!雲の守護者になると誓え!クロームもだ!」
銃で脅すリボーンに雲雀とクロームは武器を取り出し、炎真達も武器を手にして巻き込まれないようにハルを守る。
一触即発。だがジュリーは暢気な声でハルに聞いた。
「三浦ハルちゃん、大空と雲と霧。それから雷と晴の嵐と雨のボンゴレリングはどんな色だったか分かる?」
「ボンゴレリングは綺麗な色でした。それが何か?」
ジュリーは幻術で植物系の蔦を繰り出し獄寺、山本、了平の制服からボンゴレリングを奪い取る。
「一応あいつらも監視しておこうと思って見張ってたんだけど汚いボンゴレリングに焦ってた。でもこれはぼくちんが見たときより酷い。」
禍々しく灰色に濁ったボンゴレリング。
変わり果てたボンゴレリングにリボーンは驚いた。
「獄寺!山本!了平!どうしたらこんなことになるんだ!」
「分からないッス!ある日突然濁りだして!」
「でも雲と霧のリングは変わりないから余計に検討がつかないのな。」
確かに雲雀とクロームが所持していたリングは変わりがない。なぜ大空に続き嵐と雨と晴だけがこんなことになるんだとリボーンは頭を抱えた。