静寂の住人
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獄寺達は大空のボンゴレリングを見て一瞬硬直した。
バミューダは獄寺達に違和感を感じたが取り敢えず雲雀に渡した。
「正統な保持者に大空のボンゴレリングを渡せば濁りも払拭出来る。でないとトゥリニセッテのバランスが保てず世界が崩壊するからね。」
「ふぅん。分かったよ。」
雲雀は大空のボンゴレリングを制服のポケットにしまった。
そして未だに泣き喚いている愛結華に煩いとトンファーで殴った。
「ギャッ!!」
「本当はぐちゃぐちゃにしたいけどね。君からしてみればトンファーより牢獄の方が嫌みたいだから止めてあげる。」
だから牢獄で人生やり直しなと笑う雲雀。
ジャラリ。
「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!お願い!助けてぇーーー!復讐者の牢だけは絶対に嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!助けてぇーーーっ!」
イェーガーに引き摺られて愛結華は復讐者の牢獄に収容された。死ぬまで復讐者の牢獄から出ることはないだろう。
バミューダは恐らく他のリングも濁ってしまっているのだろうと思った。
しかし今の保持者達が拒絶されているならボンゴレリングを持つ資格はない。それを教えても良いが教えたところでどうなるわけでもない。バミューダは獄寺達を嘲った。
雲雀は体育館に設置されている放送室に目線を向けた。
「赤ん坊!居るんだろう?出てきたら?」
バツが悪そうに放送室から出てくるリボーン。
「まさか俺様が騙されるとはな。雲雀、お前には助けられたな。」
「??」
雲雀はリボーンを助けた覚えは全くない。怪訝そうに見る雲雀に気付かないリボーンは獄寺達にあり得ないことを言い出した。
「お前ら!これからはまたツナを盛り立てていくぞ!」
雲雀達は呆気にとられた。
簡単に愛結華に騙され、ツナの言葉一つ聞かずに武器を使って暴力を振るっていたと言うのに当たり前のようにツナを支えていこうとするリボーンに吐き気がした。しかも。
「分かりましたリボーンさん!」
「愛結華のせいで騙されてたって言えばツナは許してくれるはずなのな。」
「沢田は極限に心の広い男だ!」
「ツナ君なら許してくれるよね!」
「そうだぞ。またねっちょり修行させねーとな!」
リボーンと同じようにツナに暴力を振るい、暴言を吐いて愛結華に謝罪しろと捲し立てた獄寺と山本、了平、京子が賛同し雲雀達は一斉に怒りを爆発させた。
「駄犬共!いい加減にしなよ!」
「ボスを簡単に捨てたくせに最低!」
「ハルは裏切った人達をツナさんには会わせたくないです!」
「君達は一体どういう神経をしているんだ?」
「ぬくぬくUMAは根性焼きしたりダイナマイトで攻撃してたよね?」
「武はバットで殴ったり刀で切りつけていた!」
「無実の沢田を殴りつけていたというのに結局貴様は守護者としてもボクサーとしても最低だ!」
「あれだけ酷い仕打ちをしたと言うのに許して貰えると思っているのか?」
「ボクチンだったら許さないけど。」
「全く恥知らずも良いところだ!」
一斉に非難される獄寺達はたじろぐがリボーンはうるせぇ!と怒鳴った。
「うるせぇ!俺はツナをボンゴレ十代目にしなきゃならねーんだ!」
雲雀はリボーンを睨み付けた。
「その役目を放棄したくせによく言うよ。駄犬達もだ!小動物の言葉を踏み潰して制裁してたくせに。何ちゃっかり元に戻ろうとしてるのさ?」
「騙されてたんだから仕方ねぇだろうが!」
「ツナの守護者は俺達以外には無理なのな!」
「これからは沢田を極限に守るぞ!!」
「クローム。お前には霧の守護者に戻ってもらうぞ。雲雀もツナなら問題ないだろう?」
自分勝手に話すリボーン達に炎真が怒鳴った。
「いい加減にしろ!散々ツナ君のことを生徒じゃない、友人じゃない、主じゃないって言っていたくせに!それにツナ君は君達を切り捨てたんだ!それなのに君達が守護者?笑わせるな!」
「何だと!!」
リボーンが怒鳴るが炎真は冷ややかに言った。
「雲雀さんが出したある案でツナ君は見限った。」
「うん。僕が出した妥協案。小動物に信じる期間を決めたらと言ったんだよ。そうしたら小動物は期間は林間学校が終わるまでと決めた。結果は古里炎真の言う通りさ。残念だったね赤ん坊。君達は見捨てられたんだよ。勿論そこの顔だけ女もね。」
「「「「「!?」」」」」
リボーン達はツナに切り捨てられたことに愕然とした。