静寂の住人
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「愛結華・フォードでぇす。イタリアから来ました。母が日本人なのでぇ日本に来れて嬉しく思ってますぅ。よろしくお願いしまーす。」
金髪でパーマがかかったロングヘアーに茶色の瞳の可愛らしい少女。
ハーフで可愛い女の子に男子は喜び、女子は興味を持つ。
ただツナは愛結華から目を逸らす。彼女の目はツナを獲物のように見ているからだ。
『怖い!何か嫌な予感がする!!』
ツナは顔が青ざめ身震いする。
「十代目?気分が悪いのでは!?」
「顔色が悪いのな!保健室行くか?」
「大丈夫だよ。獄寺君、山本心配させてごめんね。」
ツナの言葉に山本は気にすんな!と笑い獄寺は何てお優しい言葉と喜びながら泣いていた。
体育の授業が終わり教室に戻り席に着くと紙切れがツナの机の中に入っていた。
ツナはその紙切れを恐る恐る開く。
沢田綱吉君へ
今日の放課後、屋上に来てください。大事なお話があります。
愛結華・フォード
これを見た時、獄寺と山本に愛結華が怪しいとでも言っておけば事態はまた違っただろう。しかしツナは二人に迷惑はかけられないと黙っていた。
放課後になり獄寺は生徒指導の教師に呼び出され、山本は部活。超直感は警報を鳴らしたがツナはどんな理由で呼ばれたのかが知りたくて屋上に向かった。
「沢田綱吉君、呼び出してごめんねぇ。」
笑顔の愛結華だがツナを見る目は見下していた。
「大事な話って何?」
「ウフフ、沢田君てぇボンゴレ10代目なんでしょ?その権利を愛結華に頂戴♪」
「ええっ!?」
なんで知っているのかと驚くツナに構うことなく愛結華は話を続ける。
「フォードファミリーは同盟ファミリーでボンゴレ5世の傍系だからリングに拒絶されないしぃ、噂だとぉ沢田君は常にマフィアになりたくないって言ってるみたいだしぃ。」
だから良いでしょ?と言ってくる愛結華にツナは慌てる。
「ボンゴレの業を背負うことになるんだよ!女の子のフォードさんに背負わせるわけにはいかないよ!」
「ボンゴレの業?愛結華に譲りたくないからってデタラメを言うなんてぇ!」
「デタラメじゃない!」
愛結華は笑顔を消しツナを睨み付ける。
「愛結華に譲ればいいの!!」
「本当なんだ!ボンゴレの業は過去に倒してきた敵の怨みや人の死が重くのし掛かるんだ!」
ツナの言葉をボンゴレを譲らないとしか聞こえない愛結華は怒鳴った。
「うるさい!うるさい!うるさぁぁぁい!愛結華にボンゴレを寄越しなさい!これがラストチャンスよ!」
「嫌だ!誰かにボンゴレの業を押し付けたくない!!」
ツナの拒否の言葉に愛結華は目を吊り上げる。
「なら奪い取るまでよ!」
愛結華は両手で自分の顔を思いっきり叩きツナに醜い笑みを見せて金切り声をあげた。
「キャァァァァァァァァァァッ!!」
いきなり悲鳴を上げた愛結華にツナはただ戸惑う。
「素直にボンゴレを譲れば良かったのにねー。これで馬鹿なアンタはお・わ・り。キャハ♪」
数分後悲鳴を聞き付けた生徒達が屋上に集まってきた。