静寂の住人
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普段とは正反対の愛結華の姿に言葉を失う生徒達と教師達。
雲雀は愛結華を見た。
「これで全部かな?ねぇ、本当に愛結華・フォードは苛められていたの?どう見ても逆じゃない。証拠に彼等は怪我をしている。中には物を取られた生徒もいる。これが愛結華・フォードは平気で暴力を振るい脅して物を奪うことが出来る人間だって証拠だよ!」
愛結華は顔を上げ嘘泣きをし出した。
「雲雀さぁん!酷いですー!ヒック。そんな合成作って愛結華、ヒック嫌がらせしてぇ。」
「そうだぜ!こんなモン作りやがって!」
「さっさと謝るのな!」
これだけの証拠があるのに認めない愛結華と獄寺達に雲雀は更なる証拠を突き付ける。
「この映像と被害者の他にもあるんだよ?」
雲雀が言った瞬間6人の不良が舞台袖から壇上に吹っ飛ばされた。
不良は氷で手足を拘束されていた。
「こいつらが証拠だ!」
アーデルハイトが鉄扇をしまい舞台袖から出てくる。どうやら鉄扇で不良達は吹っ飛ばされたらしい。
アーデルハイトは声音を感じさせない声で転がっている不良達に聞いた。
「お前達は尾田ゆかり、原田健太に暴行を加えた。何故だ?」
「あ、愛結華ちゃんに頼まれて!」
「尾田ゆかりを襲えば金をくれるって言われて!」
「原田の時も金をくれるって!」
アーデルハイトは金で痛め付けたのかと眉間を寄せた。
「愛結華・フォード。こいつらを知っているな?」
愛結華は顔色を真っ青にして首を横に振る。
「知らないわ!そんな人達、愛結華は知らない!」
「映像に不良達と貴様が映っていたのは?」
アーデルハイトに問い詰められ愛結華は黙り込んだ。
獄寺達はあんな合成や雲雀達の嫌がらせに負けるなと愛結華を慰め励ましている。
雲雀は愛結華と獄寺達に言った。
「三流の芝居は止めてくれる?これからそこの風紀違反女が沢田綱吉を陥れた証拠を流すから。」
一呼吸おいて体育館にいる愚者達に言った。
「これを見てどっちが正しいか見極めな!」
獄寺と山本を筆頭にツナを制裁とは名ばかりの暴力を振るって屋上を出ていく。
「うぅ・・・。」
「あーら、お目覚めかしらぁ?ダメツナ君?」
愛結華はツナを嘲笑いながら話しかける。
「ね、もう痛いのも元親友や好きな女の子に嫌われ続けるのも嫌でしょ~?だから愛結華にボンゴレをちょ・う・だ・い♪ボンゴレの財で贅沢したいのよねぇー♪」
一ヶ月も制裁されたんだ、そろそろツナも明け渡すだろうとニヤニヤする愛結華。
一ヶ月も制裁されたんだ、そろそろツナも明け渡すだろうとニヤニヤする愛結華。
「い、嫌だ・・・。フォードさんはボンゴレで贅沢したいだけでしょ?そんなに、生易しくない、よ。」
「あー、ハイハイ。お決まりのボンゴレの業ね。そんな嘘愛結華には通じないわよぉ!」
そう言うと愛結華はツナの脇腹を思いっきり蹴る。
「ガハッ!」
「まあ、いつまでその態度が持つかしらねぇ?出来れば林間学校が終わるまでには諦めてボンゴレを譲って欲しいなぁ~。もう一ヶ月も経ってるしねぇ~。さすがにイライラするしぃ。」
「林・・・間学校?でも、俺はリボーンと母さんが行けないように、してた・・・はずだよ。」
「ウフフ。愛結華が『そんな可哀想なことしないでぇ~』て頼んであげたのよ~。リボーン君とあんたのママンは優しいって感動してくれたわぁ~。そういうことだから、林間学校でも苛めてあ・げ・る♪」
「!?」
「それじゃあんたの元友達が待ってるからバイバーイ♪」
愛結華は手を大きく振って屋上を出ていったところで映像は止まった。
静まり返る体育館。
あの映像には自分達がいたから本物だ。
生徒達は顔色を青くし、獄寺、山本、了平、京子、花、ツナと同じクラスの生徒は顔色を青から白にした。
「沢田綱吉と愛結華・フォード。そして愛結華・フォードに加担していた人間。どっちが苛められていたか分かった?」
「まさかこの期に及んで合成だとか抜かさないわよね?」
「愛結華ちゃんに謝る必要はありません!ハルは絶対に許しません!」
「何でツナ君の話を聞かなかったの?」
いたぶるような目付きで追い詰める雲雀。
冷笑するクローム。
見るのも嫌だと言わんばかりに軽蔑するハル。
愚かすぎると呆れ返る炎真。
愛結華の味方をした生徒達は自分のしたことに俯いたり体を震わせていた。
「君達のせいで沢田綱吉は未だ行方不明だ!」
「「「ーーーっ!?」」」
雲雀の怒りが籠った声が体育館に響いた。
ツナの居場所は知ってるが追い詰めたのには変わりはない。雲雀の怒りは最もだ。