静寂の住人
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クロームは愛結華を見ながら草壁に映像を流すように頼んだ。
「おはよ~♪ハ、ル、ちゃ、ん、♪最近は大人しくしてるみたいねぇ?それで良いのよぉ。ダメツナの味方なんかしたらあんた何か簡単に殺せるんだからね~。例えばぁ溺死とかぁ、トラックに轢かれるとかぁ。あ!ガソリンをぶっかけて火を付けちゃうとかも良いかもね~♪」
「・・・・・・。」
「ウフフ♪その怯えた顔ウケるわぁ!ダメツナは全然見付からないしぃ退屈してたのよねぇ?だから飽きるまで愛結華の玩具にでもなってよね~。」
パァンッーーーー
「つっ!?」
「ウフフフフ♪あー痛そうね~♪あんたはその顔がお似合いよぉ。遅刻しちゃうから今回はこの程度で許してあげるからねー。」
醜い顔でハルの左頬をひっぱたいた愛結華。
「これ、本当に愛結華ちゃんなの?」
誰かが信じられないと呟き、愛結華は顔色を青くする。映像は続いていく。
「愛結華が考えた結果、カッターとハサミ両方で切るねぇ~。だからあっちに行こ~!」
愛結華はハルの腕を掴むと裏路地に引っ張って行く。
「そんな怖がらないでぇ。殴るわけじゃ無いんだしぃ♪」
ハルは顔がひきつり怯えていた。
愛結華は鞄からハサミとカッターを取り出しニヤリと笑った。
「それじゃ、ハルちゃんを散髪しまぁ~す♪」
愛結華はカッターとハサミでハルの髪を切っていく。
ハルを指差し、ギャハハハと笑う愛結華。
誰もが信じられないと言う顔で呆然と見ている。
「ヒッドイ髪型ねぇ!愛結華より綺麗な髪の毛なんかお前には要らないんだよ!ブース!帰りはこれでも被って帰れば良い!」
無造作にハルに向かって放り出されたのはパーティーグッズの禿げ頭の被り物だった。
「その髪型よりマシだと思ってぇわざわざ愛結華が買ってきたんだよぉ?」
「・・・・・。」
「何黙ってんのよ!優しい愛結華様本当ありがとうございますって言うところだろーが!」
愛結華はむかつく女だと言ってハルの左足を蹴った。
「痛!」
「まあ良いわぁ。楽しめたしね!明日は何してあげようかな?後で電話するわぁ。」
ハルを痛めつけた愛結華の映像。
「合成よぉー!愛結華はこんなことしないもん!」
合成と喚く愛結華に生徒達や見てみぬふりをしていた教師達は頷く。これが本当なら自分達はと青くなりながら。
「愛結華ちゃんのことが嫌いだからって酷すぎるよ!」
「ハル!どうせあの日の腹いせでしょ!」
愛結華を庇う京子と花にハルは声を低くした。
「愛結華ちゃんは苛められてなんかいません!寧ろツナさんを苛めて楽しんでいる最低な人間です!」
「酷いよぉ~。そんな合成作って、ヒック、苛めをする人間だなんて・・・。ヒック。愛結華、そんなにハルちゃんに酷いことしたぁ?」
嘘泣きをする愛結華にハルはした!と言い切り禿げ頭の被り物を見せ付けた。
「っ!?」
「これは愛結華ちゃんがハルに投げ付けた物です!そしてこれが証拠です!指紋も調べたら絶対に愛結華ちゃんの指紋が出ますね!やってみましょうか?」
「!?(しまった!愛結華、手袋してなかったわ!)」
驚く愛結華を尻目にハルは携帯に保存していた愛結華の脅しを流した。
『ハルちゃ~ん?腫れは引いたかしらぁ?またダメツナの代わりに苛めさせてね!次はそのブスの癖に綺麗な黒い髪をザクザクに切っちゃおうか?ハサミとカッターどっちが良いかなぁ♪じゃあねドブス!』
「愛結華ちゃんは自分からツナさんを苛めているって言っているんです!」
ハルは睨み付け、愛結華は言葉を失い、獄寺達は愛結華を守らなければとクロームとハルを罵った。
「どうせその音声も作り物だろーが!」
「クロームとハルはダメツナの味方だからそんなの証拠になんかならないのな!」
「極限に汚いことをするな!」
「そうだよ!」
「沢田の味方をしている人間の言うことなんか信用出来ないわ!」
生徒達は愛結華をそんなに苛めたいのか!ダメツナの味方なんかして最低!と喚き獄寺達に便乗した。
クロームとハルは愛結華に騙され続ける獄寺達と自分達を守るに必死な生徒達と教師達の方が汚いと凍土のような目で見やり、雲雀は何処まで馬鹿なんだと怒りを隠しもせずドスの効いた声で怒鳴った。
「誰が話していいと言った!まとめて咬み殺されたいわけ?」
生徒達と教師達は黙り込んだが獄寺と山本、了平は証拠を出してみろ!と捲し立てた。