静寂の住人
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「信じる?謝れ?何それ?ふざけてるの?風紀違反を平気でしている人間を信じるなんて出来るわけないでしょ?それに付き添ってる馬鹿の言葉は薄っぺらいだけだ。」
愛結華と獄寺達を鼻で笑う雲雀は更に続けた。
「愛結華・フォード。以前君に話を聞いた時に君は苛められているのに調査を嫌がったよね?普通なら調査して沢田綱吉の悪事を見つけてそこから解決させていけば問題ないは筈だよ。」
「そんなことされたらぁ愛結華はまた苛められますぅ~。」
涙をポロリと流す愛結華を慰め続ける愚者達を無視して雲雀は草壁に次の映像を流させる。
「ありがとーリボーン君。やっぱりぃ監視カメラはプライバシーの侵害よねぇ。皆毎日監視されてたら気が重くなると思うの~。」
「愛結華は学校の生徒達を大切にしているんだな!」
そんな会話をしながら屋上や廊下に設置されている監視カメラを次々と拳銃を撃って壊していくリボーン。それを見守る愛結華。
それが何だよ!愛結華は皆のことを思って監視カメラを壊したんだ!と獄寺達と生徒達は雲雀に食って掛かる。
「監視カメラを外して欲しいならまず風紀委員会や教師に訴えるべきだ。これじゃただの器物破損罪だよ!それに苛められている人間にしてみたら監視カメラはあった方が良いだろう。苛められても監視カメラで校内を見張っている風紀委員が直ぐ助けに行くのに。なのに壊すなんて自分から怪しいと言っているも同然じゃないか。」
確かにそれはそうかもと思い始める生徒達を愛結華は慌ててそれは合成よー!と喚いて誤魔化す。それを横目に雲雀は炎真とシトッピーを呼ぶ。
舞台袖から出てきた二人は愛結華を睨み付けながら言った。
「フォード。○月▲日に笹川京子と黒川花と一緒に並盛堂に居たよね?その後遅れて獄寺隼人と山本武と笹川了平が来たよね?」
「そうよぉ~。新発売の抹茶シュークリームを食べたくてぇ。」
「次に獄寺隼人達に聞くよ。フォードの護衛なのに何故遅れたの?」
炎真の質問に獄寺達は怒鳴るように答えた。
「沢田の野郎を動けなくしてたんだよ!」
「沢田が下手に動き回って愛結華を苛めないように極限に制裁したのだ!」
「傍に居るだけで守れるとは限らないのな!」
「そうだぜ!」
「護衛は傍に居るだけじゃ極限駄目なのだ!」
護衛は対象に付き添い守ること。離れていたら護衛にならない。それ以前に訳のわからない理由を持ち出して、ツナを制裁して正義感に酔ってるだけの獄寺達に炎真とシトッピーは呆れ、雲雀は墓穴を掘ったと笑った。
「あれ?それは可笑しいよね愛結華・フォード?○月▲日放課後裏庭に呼ばれて沢田綱吉に殴られたんだよね?なのに何故君は並盛堂に居た?その時間は君の忠犬共が沢田綱吉を制裁していた。君を殴る暇なんかないはずだ。それにその日は目撃者が居たんだ。目撃者も新作の発売日だから覚えていると証言している。」
「そ、その日じゃなかったかも~。」
指摘され焦って誤魔化す愛結華を雲雀は冷やかな目で見やった。
「あ、そう。なら○月●日は放課後屋上に呼び出されて死ねって言われたんだよね?」
「はいそうです~。」
涙目で答える愛結華にシトッピーが可笑しいと突っ込む。
「お、可笑しいって。シトッピーさんひどぉ~い!」
「○月●日の放課後はラ・ナミモリーヌで笹川京子と黒川花、緑中の三浦ハルとお茶してたじゃん!三浦ハルの同級生が目撃してるよ?」
「っ、その日も違うかもぉ~。」
並盛堂とラ・ナミモリーヌで目撃者が居たことに焦る愛結華に追い討ちをかける雲雀。
「クローム髑髏、三浦ハル!出てきな!!」
舞台袖から出てきた二人に愛結華はハルを睨み付けた。そして内心でかつらを被りやがってと罵った。だがハルはそんな愛結華をお前など怖くないと真っ直ぐ見た。
「○月●日、ハルは愛結華ちゃんと京子ちゃんと花ちゃんでラ・ナミモリーヌでお茶をしました!」
「そ、そうだったけ?愛結華ちょっと覚えてないわ~。」
白々しいとハルはラ・ナミモリーヌでの出来事を話す。
「あの日、京子ちゃんと花ちゃんはツナさんのことを酷く罵っていましたよね!愛結華ちゃんはそれを聞いてニヤニヤと笑ってました!忘れたとは言わせません!」
京子と花はハルに怒鳴った。
「ハルちゃん!愛結華ちゃんを悪く言うなんて酷いよ!」
「愛結華に謝りなさいよ!」
謝れと喚く二人に愛結華はその調子で罵って誤魔化してハルを黙らせろと内心笑っていた。
クロームはわざとらしく溜め息を盛大に吐いた。
「謝るのはフォードさんの方よ?その人、ハルちゃんを毎日脅したり暴力を振るったんだから!」
『何でクロームの奴が知ってんのよー!?』
愛結華は目を見開き驚いた。