静寂の住人
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「ふむ。九代目と呼ばれている者が綱吉君を信じていたようじゃの。そして解放するためにボンゴレとかいう組織から追放すると決めたようじゃ。」
「九代目は信じてくれていたんですね。」
父親の家光さえ信じてくれなかったから九代目もそうだろうと思っていたツナは少し涙ぐんだ。
ーーーー
愛結華は着飾ってヘルシーランドに来ていた。
「骸く~ん。」
「おやおや、もう夜なのに護衛も付けずに来たのですか?」
「どうしても骸君に会いたかったからぁ~。」
『ウフフ♪可愛い愛結華がこれだけ着飾ってるだもの~。骸君が愛結華に惚れるのも時間の問題よぉ。』
上目遣いで喋る愛結華に骸は内心愚かなマフィアだと嘲笑う。
「折角ここまで来てくれましたしお茶でも飲んで行ってくださいね。」
骸は千種にお茶の用意をさせた。睡眠薬を混入させて。
愛結華は出された紅茶を飲みながらツナに苛められているがいつかは分かってくれると信じている、行方が分からず心配している、京子達のようにクロームとも仲良くしたい等とお茶を飲みながら骸に自分を良く見せようとアピールしていた。
骸はニコニコと笑って頷いていて愛結華は骸が自分の虜になったと感じた。
『骸君ゲットよぉー!後はクロームを守護者から外して苛めてやるだけねぇ。あの女に骸君は勿体無いもん!』
更に喋る愛結華に骸は辟易していると愛結華が眠そうにしているのに気付き睡眠薬が効いてきたかと笑った。
「おや?眠そうですね。貴方の屋敷まで送りますよ。」
手を差し出す骸に愛結華は手を乗せた途端に眠りに落ちた。
「やっと効きましたか。」
愛結華の手をそのまま持ち三叉槍で傷を付けてその傷を幻術で隠した。
「貴女は油断し過ぎですよ。楽で良いですがね。」
骸は冷酷な笑みを見せた後に愛結華を起こして千種に送らせた。不満そうにする愛結華に骸は笑いを堪えて見送った。
「クフフフフフ。僕が送るなんて言っていませんよ。精々明日は僕を楽しませて下さいね、愚かな道化師さん?」
骸は明日開かれる並中のイベントにこっそり参加しようとしていた。
ーーーー
翌日の朝、雲雀は瞳子に連絡をした。
「瞳子かい?重要なことを話したいから綱吉に代わってくれる?」
瞳子はツナに受話器を渡した。
『お早うございます雲雀さん!』
いつも田畑の手伝いをしている為早起きしているツナを知らない雲雀は朝早く起きていることに驚いた。
「お早う小動物。君に話したいことがあるんだ。」
『何でしょう?』
「君は今日から沢田綱吉ではなくなる。」
『??』
「今日から雲雀綱吉。僕の弟だよ。」
『どういうことーーーーーっ!?』
ツナはいきなりのことで絶叫し雲雀はうるさいとばりに携帯を耳から離した。
「どのみち君には帰る家なんかもうないでしょ?それとも僕の家の人間にはなりたくないとでも?」
最後の方は不機嫌な声で話す雲雀にツナは青ざめ「そんなことないです!よろしくお願いします!」と受話器を握り締めながらコクコクと頷き雲雀に言った。
雲雀は携帯を切るといつものように守られながら登校する愛結華と裏切者達を嘲笑う。
「愛結華・フォードと綱吉を裏切った草食動物共!馬鹿みたいに笑ってられるのも今日までだよ!!」
炎真やシモンファミリーの面々やクロームが(ハルは姿を隠して)登校するのを見やると雲雀は動き出した。