静寂の住人
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衣の隠れ里で保護されているツナは足の怪我もほぼ完治していてこの日も朝から夕方まで畑で収穫の手伝いをし、野菜を分けてもらった。
「綱吉君、いつもありがとうね。これ少しだけど持っていってね。寧々婆さんも喜ぶから。」
初老の女性に野菜を渡されお礼を言ってツナは瞳子の家に帰った。
「ただいま、瞳子、寧々お婆さん。」
寧々が出てきて野菜を受け取ると瞳子が顔を出した。
「足はすっかり良くなったみたいね。」
「瞳子と寧々お婆さんのおかげだよ。」
ツナは笑顔で言うと瞳子は笑顔で返した。
夕食を食べた後、寧々が水晶の原石を持ってきた。
「水晶の原石ですか?」
ツナは博物館で見た水晶の原石を思い出して言うと寧々は頷いてそろそろ気になるだろうツナに言った。
「占い師や予知能力を持つ人間は丸い水晶を使うようだがわしはこの原石の方が扱い安くてのう。これで綱吉君の回りの人間を見てみるかの。」
寧々が触ると原石の水晶は光だした。
「この者達は綱吉君を大切に思っているようだの。」
ツナには見えていないが寧々は水晶を見詰めた。
ーーーー
応接室は慌ただしかった。
「雲の人、これフォードさんの映像!」
「これは愛結華ちゃんがハルを脅してきた電話の内容とメールです!」
ここ数日、愛結華はハルを標的にしていて、その分証拠が集まった。
「分かった!クローム髑髏は引き続き三浦ハルを護衛して!」
クロームはハルを護衛しながらハルの自宅に向かうと今度は炎真とシトッピーが応接室に入った。
「雲雀さん!2年E組の渡辺舞子、1年B組の深沢香代美、1年D組の金子麻里はフォードに嫌がらせを受けていました!」
「入院中の2年C組の原田健太はあの女の告白を断ったらあの女が不良を使って怪我をさせていたことが分かったよ!」
他にもいるのではないかと風紀委員に調べさせると尾田ゆかりの様に嫌がらせを受けている生徒がいることが分かり炎真とシトッピーは証言を取っていた。
「愛結華・フォードが嫌がらせや暴力を振るった場所の監視カメラを調べて!」
雲雀の指示で二人は調べに行き暫くすると紅葉が入って来た。
「らうじと薫と一緒に渡辺舞子と深沢香代美、金子麻里を家まで護衛したが並盛病院にチンピラが大量に彷徨いていたから万が一の為に結局らうじと薫には原田健太の病室を見張って貰うことにした!」
多分愛結華が父親に頼んで送り込ませ原田健太の動きを見張らせて警察に被害届を出そうとしたり弁護士を雇おうとしていたら始末させる為だろうと言う紅葉に雲雀はなるほどと呟いた。
「確かに原田健太が一番被害を受けているからね。風紀委員を貸すから今すぐチンピラを片付けてくれる?」
「結局了解したぞ!」
紅葉は風紀委員を連れて並盛病院に向かいチンピラを物の数分で叩きのめした。
その後風紀委員に報告を頼み病室を見張っているらうじと薫と合流し、らうじは引き続き原田健太の病室付近の見張り、紅葉は病院の外側を薫は病院内を見回ることにした。
アーデルハイトは炎真が取っていた証言を元に尾田ゆかりや渡辺舞子達に暴行をした不良を見つけ出し鉄扇でメッタ打ちにした後ロープで縛り引き摺って応接室に入った。
「雲雀。この不良達が渡辺舞子達を暴行したのを自白した。明日まで何処かに放り込んだ方が良いな。」
「使っていない音楽室に放り込むか。音楽室なら防音だしね。」
「あの音楽室は鍵が壊れていたから私の氷河でドアと窓を固めておこう。」
雲雀とアーデルハイトに音楽室に閉じ込めると言われて不良達は泣き喚いた。
「た、助けて下さい!助けて下さい!」
「俺達が悪かったからっ!」
「すみませんでしたーーっ!」
雲雀はツナを始め渡辺舞子達に暴行をした不良達をトンファーで殴り付けた。
「煩い!沢田や他の生徒が止めてと言っても止めなかった奴が助けろなんて言う資格はないよ!」
「全くだ。」
アーデルハイトは不良達を引き摺って音楽室に閉じ込めた。