静寂の住人
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クロームはあからさまに嫌な顔をしていた。
「もう!ツっ君たらいつまで行方不明でいるつもりなのかしら!いっそもう帰って来なくても構わないわ!」
「ツナったらリボーンに恥をかかせて!」
「女の子に手を上げるなんてツナ兄は最低だよ!」
「ツナ嫌い!」
「ツナさん悪い人!」
ツナを罵倒しながらお茶をしている沢田家の人間にクロームは「最低なのは簡単に騙された貴方達じゃない!」と怒鳴り付けたくなるのを我慢しカメラを回していた。
ジュリーは愛結華・フォードの部屋を漁っていた。
「これは確か炎真としとぴっちゃんとクロームちゃんが言っていた付属のがま口のポーチに置物かぁ。他には。」
クロームと炎真、シトッピー、風紀委員が防犯カメラのデータを元に纏めた資料を見ながら写真を撮っていく。
がま口のポーチ。
ネイルカラー。
店の飾り付けで使用していた置物。
ネックレス。
バッグ。
オーダーメイドのキーホルダー。
その他にも大量に出てきてジュリーは引いた。
「このお嬢さんの手癖はさすがにドン引きするね。」
ジュリーは写真を撮り終えると愛結華の部屋を出た。
ーーーー
「その日確かにその女の子は他の女の子と一緒に並盛堂で宇治抹茶シュークリームを買っていたわ。」
並盛の住民の言葉に炎真は本当ですかと聞くと住民は本当よと答えた。
「宇治抹茶シュークリームは新商品でその日が発売日だったし、後からちょっとガラの悪そうな男の子と背が高くて野球道具を持った男の子と体格の良い男の子が来たから良く覚えてるわ。」
「ありがとうございます。」
住民にお礼を言うと炎真は他の住民にも聞こうと話し掛けた。
「すみません。この女の子のことで知っていることはありませんか?」
写真を見て緑中の制服を着た女子がああ!と言って思い出した。
「ラ・ナミモリーヌでケーキを買っていたらこの子と女の子三人とお茶していた!その中に同じクラスの三浦さんもいたから覚えてるわ。」
「ありがとうございます!」
炎真はどの日もツナ君と会ってないじゃないか!と愛結華の稚拙で雑な嘘を冷笑した。
「炎真!私も聞いてきたよ。」
シトッピーは炎真に駆け寄り話し出した。
「あの女、並中の女子生徒を苛めていたって!」
「何だって!?」
「並盛乃公園で柄の悪い男子二人を使って暴力を振るわせていたって。目撃者が止めに入ったらあの女と男子は逃げたけど女子生徒は軽い怪我をしたって!」
「ツナ君の他にも苛めるなんて!」
「沢田綱吉が居なくなったから捌け口が無くなったからじゃないかな。」
性格の悪い愛結華のことだ。苛める対象のツナが居なくなって他の人間に標的を向けたのだろうと炎真とシトッピーは軽蔑した。
「シトッピー。この女子の特徴は分かる?」
「ちゃんと聞いたよ。可愛らしい顔で左目の下に黒子があって艶のある黒髪のロングヘアーでハーフなのか青色の目だったって。」
「確かにそんな容姿の女子見たことあるな。その人に話を聞けないかな。」
「雲雀恭弥に女子のクラスとか聞いてみよ。」
その後も聞き込みをしながら並中に戻っていった。