静寂の住人
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放課後になりリボーンと愛結華はヘルシーランドに居た。
「つまり僕とクロームに貴女の守護者になれということですか?」
「そうだぞ!」
「お願いしますぅ~。」
骸はクロームに危害を与える切欠になった愛結華と銃を向けたリボーンに怒りしかなかった。
「僕は兎も角クロームは人見知りが激しい所がありますからね。」
顎に指を添えて考えるふりをする骸にリボーンは守護者だろうが!と怒鳴り愛結華はお願いしますと上目遣いで言ってくる。
そもそも自分は守護者になった覚えはない。それなのに守護者守護者と煩い。正直、気持ち悪い愛結華とリボーンに苛立ちしかない。
「条件を飲んで頂ければ了承します。」
「条件だと?」
「話した通りクロームは人見知りが激しいですから彼女は非常時だけ守護者になる。それで良ければ僕は守護者になりましょう。」
「でも愛結華はぁクロームちゃんと仲良くしたいのぉ~。」
クロームをいたぶりたい愛結華は骸の条件に渋る。
「ならこの話は無かったことに。ではお引き取り下さい。」
素っ気ない骸の態度に愛結華は慌てる。骸は美形で愛結華が欲しい人物。
「ま、待って!骸君の条件飲むわぁ。だからお願いします~。」
「分かりました。」
「骸君ありがと~。」
『クロームを苛め抜けないのは残念だけどぉ骸君を愛結華の魅力で虜にしたら苛めてやるんだから。』
条件付きだがリボーンはこれで愛結華の守りを強化出来ると安心し、愛結華は骸を守護者に出来たと喜んだ。
「クフフフフ。僕は守護者になる気はさらさらありませんよ。」
後日霧のボンゴレリングを渡しに来るからなと言い残してヘルシーランドを去っていくリボーンと愛結華をみやり骸は笑った。
ーーーー
足の怪我も大分良くなり(プリマベーラの力で)ツナは田畑の手伝いをするようになっていた。
「いつもありがとうね。これ食べな。」
「ありがとうございます。」
一緒に畑で収穫をしていた里の住民におにぎりとお茶を貰い休憩した。
『雲雀さんに迷惑かけちゃったなぁ。クローム達リボーンや獄寺君達に酷いことされてないと良いんだけど。』
雲雀やクローム達のことを思いながらおにぎりを食べていると里の外見回っていた瞳子がツナの側に来た。
「綱吉、里の外は相変わらずだわ。黒服の連中がうようよいるよ。」
「・・・そっか。」
超直感。それがあるからリボーンはボンゴレの諜報部中心に探させている。
ツナは多分自分を愛結華の部下にするために探しているんだろうと分かっていた。
「・・・。正直、継ぐ気はもう無くなってるんだよね。」
家庭教師に裏切られ、守護者に裏切られ、家族に裏切られた。
自分の言葉を踏みつけて、愛結華に謝罪しろと言い暴力を振るう人間の所に居たところで償いと称した理不尽な扱いしかされない。
そんな人間との間に築かれるのは歪みきった関係だけだ。
「九代目はどう動くのかな?追放するならして欲しい。」
ポツリポツリと悲しそうに呟くツナに瞳子は何とも言えない顔をした。
『不思議なものだね。一番近くに居て長い時間を共有してた人間が真っ先に裏切り、距離が離れていて共有した時間が短い人間は沢田綱吉を信じ、愛結華・フォードの嘘を見抜いたなんてね。』
人間はよく分からない生き物だとプリマベーラはリボーン達の顔を思い出していた。
リボーン達がツナを信じてちゃんと一人の人間として接していれば歪むことなど無かった。彼等はツナをどこか軽んじていたし、リボーンに至っては格下と馬鹿にしていた。
こんな人間がいたからこの世界は歪み、濁りだしたとプリマベーラは底冷えするような目で並盛にいるリボーン達を力を使って見た。