静寂の住人
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店で万引きをしている愛結華の映像。しかもかなり手慣れていた。
「あ!今ネックレスをバッグの中に入れた!」
「ネイルカラー盗んだ!」
「お店が飾り付けで使ってた置物まで盗むなんて!」
クロームと炎真、シトッピーは呆れながらも更にチェックしていくと風紀委員の一人がクローム達を呼んだ。
風紀委員がこれを見てくれと映像を見せた。
他のコンビニで少女漫画を読んでいる愛結華。
この映像の日付は○月○日8時3分。
「この日は愛結華・フォードが沢田綱吉の家に行き謝罪したが暴力を振るわれたと言っていたがこの時間にコンビニから沢田家に向かったら間違いなく遅刻だ。それにフォードの屋敷と沢田家は逆方向だ。」
風紀委員はこの日の放課後に獄寺達に愛結華が朝に謝罪しに行ったらツナに暴力を振るわれたからツナを制裁しろと言ってきたのを覚えていた。
「これボスの無実の証拠になる!」
クローム達は喜んでそれこそ日が暮れ夜になるまでチェックを進めていった。
ーーーー
今までの疲れか眠ってしまったツナを寧々は瞳子に任せて里の外れにある物置小屋にいた。
使わなくなった物が置いてあり寧々はその中から文箱を取り出し蓋を開けた。
二つ折りにされた一枚の紙を開くと一瞬だが橙色に光った。それを見て寧々は壁に掛けられている肖像画を見て呟いた。
「綱吉君がこの里の創立者と似ているから気になっていたがまさか私の代で起きようとは思わなかったの。」
手紙には肖像画の人物の願いが記されていた。
ーーいつか自分の子孫がこの地に辿り着くだろう。その時は迎え入れて欲しい。ーー
「確かに綱吉君は里の創立者ジョットと瓜二つじゃ。」
肖像画の人物ジョットを見て寧々は文箱に手紙を戻した。
ーーーー
リボーンはボンゴレ諜報部からツナが見つからないと連絡を受け、引続き捜査しろと命令する。
「謝らねぇ上に行方を眩ますとはあのダメツナめ!」
リボーンは見つかったら監視してねっちょり教育してやると毒づいた。
ーーーー
「うっわー。アルコバレーノだったわりに騙され続けてるって。」
プリマベーラは世界を記憶を読み取り呆れていた。
「愛結華・フォードが持っているボンゴレリングはどんな状態かな?何と無く僕の予想通りだろうけど。」
愛結華は屋敷でボンゴレリングを見詰めていた。
「ウフフ♪このリングは愛結華の為にある物なのよぉ。一般人のダメツナには勿体無いわぁ~。それにしてもこの大空のリングの輝き!愛結華すっごく気に入ったわぁ。」
確かに大空のリングは輝きを放っていた。無機質に。
それを見たプリマベーラはやっぱりと呟いた。
「沢田綱吉が持っていた時はリング自体が意志を持って輝きを放っていたけど今のリングは輝きを放っていない。」
これはリングの意志か?それとも歴代ボンゴレボス達の怒りか?
プリマベーラは後者だろうと分かった。
「歴代のボンゴレボス達が愛結華・フォードを敵として見なしてるもの。ボンゴレボスが所持している者を認めなければリングも拒絶するからね。その逆もしかりだけど。」
その輝きも少しずつ鈍くなっていることに気付かない愛結華。
数日後には色も鈍く濁った色になるだろうねとプリマベーラは愛結華を見ていた。