静寂の住人
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ーーー昔々、遠い昔、見目麗しい人がいました。
その人は何故自分が存在しているのか分かりませんでしたがただ『世界』を創る力がありました。
その人は『世界』を幾つも幾つも創造しました。
その沢山の世界に海と空、太陽と月、陸と植物、動物を順々に創り最後に自分によく似た『人間』を創り出しました。
その幾多の世界は少しずつ繁栄していきました。その様子を見るのがその人の楽しみで何より自分にとって大切な物でした。
人々が笑えば嬉しく感じ、嘆いていたら悲しく感じ、人々が困れば光を与えました。
人々はその人を『神様』と呼び敬うようになりました。
しかし時が流れるにつれて人々は『神様』を必要としなくなり忘れ去られ始めました。
神様はそれを哀しみましたが同時に幾多の世界が自立したと喜びました。
もう自分は必要ないと分かった神様は新たな次元で世界を作ろうと旅立つことを決意します。
そして旅立つ前に自分の体の一部を使ってある物を創りました。
それは神様とほぼ同じ力を持った者達でした。
神様は静かに言いました。
「私は旅立つ。これからはお前達がこの数々の世界を見守るのだ。世界が苦しんでいたら助けなさい。」
神様から生み出された2人は頷きました。頷いた者達に神様は少し低い声で話を続けました。
「もし世界が酷く歪み修正不可能なら消滅させるのだ。でないと他の世界に影響してしまう。」
神様はそう言い残し旅立って行きました。
神様に生み出された者達は神様の代わりとして何年も何年も見守っていきましたーーー