静寂の住人
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応接室ーーー
「小動物は本当に大丈夫なの?」
雲雀の問に炎真が答えた。
「あの里は濡れ衣を着せられ日本に亡命した一人のイタリア人が作った里なんです。そしてそのイタリア人は恐らくジョットだと。」
「ボンゴレ一世のジョットってこと?」
「はい。ボンゴレ一世が二世に嵌められて日本に亡命したとコザートの手帳に記されています。それに里の人達を見たらツナ君みたいに色素が薄い人が居ましたし、ツナ君を助けてくれて瞳子さんも目の色がツナ君のような色でした。」
「つまりボンゴレ一世の子孫が他にもいたってこと?」
「子孫がいると瞳子さんは言っていました。ただかなり血筋が薄れているようでツナ君のように超直感は持ってなさそうですけど。」
「なるほど。まぁ、小動物を助けてくれてたんだ。信じる他ないね。それに危険だと感じれば小動物はそこには留まらないはずだしね。」
超直感持ちのツナが留まっているならまずは安全な所なのだろうと雲雀は推測した。
炎真は雲雀に頼みがあると言って雲雀は聞くだけ聞くと炎真の話を聞いた。
「俺達に並盛の監視カメラのチェックの許可を下さい。あの出鱈目しか言わないフォードのことです。何処かに穴があるばすです。」
雲雀はニヤリと笑って言った。
「なんだ、そんなことなら直ぐに許可するよ。赤ん坊達が居ない隙に回収して風紀委員にチェックさせてるから君達も手伝ってくれる?」
頷く三人に雲雀は草壁に命令し草壁が風紀委員を呼び出しチェックしている部屋へ向かわせた。
クロームが部屋へ行く前に瞳子が渡した紙を雲雀見せた。
「雲の人、この連絡先はもしもの時にだけ使っていいって言われた。それ以外は絶対に駄目。」
「分かった。」
クロームは瞳子の伝言を伝え炎真達の後を追った。
雲雀はツナが帰って来た時に煩わしい思いをさせてたまるかと草壁に命令した。
「草壁!小動物の籍をいつでも抜ける様にしておいて!」
「分かりました!」
草壁は役所に交渉する為に応接室を出た。
雲雀は愛結華の嘘を暴く為に明日にでも呼び出してやろうと剣呑な目をした。
「メスブタの顔なんか見たくないけど僕のお気に入りをいたぶってくれたんだ!覚悟しな!」
応接室の窓から獄寺達に囲まれて笑っている愛結華を風紀違反のアバズレがと罵り睨み付けた。
ーーーー
クロームと炎真、シトッピーは風紀委員と混ざってデータをチェックしていた。
「あれ?これフォードじゃない?」
炎真が見付けたのはコンビニで女子大学生に人気の雑誌を立ち読みしている愛結華。
クロームはその雑誌を見るとあることに気付いた。
「この雑誌は毎号付録が付くから盗難防止や落とさない為に紐で雑誌を閉じてるはず。」
「付録?」
「うん。この号は確か雑誌とブランドがコラボレーションしたがま口のポーチだったと思う。」
「あの女、盗んだのかな。」
クロームはMMがこの雑誌を買ってきて付録だけどブランド物だからとポーチに化粧品を入れて使っていたのを思い出し、近くの風紀委員に映像を見せて頼んだ。
「フォードさんが読んでるこの雑誌の付録を調べて欲しいんです。」
風紀委員は即座に調べて付録の画像をクロームに見せた。
雑誌の付録はブランドとコラボレーションしたがま口のポーチ。
「フォードさんこの雑誌の発売日にこのポーチを持って来てたわ!」
「でもポーチは筆記用具を入れば誤魔化せるのかもしれないけど雑誌は誤魔化せないよ!風紀委員による荷物検査があるんだから!」
炎真は風紀委員にこの雑誌を没収した覚えがあるか聞いた。
風紀委員は没収したリストの書類を見て、その雑誌は無かったと答える。
「十中八九フォードさんが盗んで雑誌はどこかに捨てた!?」
「監視カメラの死角で付録を抜き取ったのかも!」
「盗み癖があるとしたら他にもやってるかもしれないよ。」
クローム達はコンビニや雑貨店を重点的に調べていった。
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