静寂の住人
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「クロームちゃんと炎真君としとぴっちゃんに聞くよ。綱吉がここを出ても安全?」
瞳子の言葉にクローム達は首を横に振る。
「安全じゃないわ。アルコバレーノ達は完全にフォードさんの言いなり。」
「俺も同じ意見だ。それに足を怪我してるツナ君を見たら獄寺隼人達が丁度良いとばかりに暴力を振るうおそれもあるよ。」
シトッピーはクロームと炎真の意見に頷く。
「綱吉、君の友達がこう言ってるけどどうする?」
瞳子に問われツナは雲雀の案を思い出した。
『決断しないといけない。けど・・・。』
俯いて迷うツナに炎真が諭すように言った。
「これ以上リボーン達と居ても良いことはないはずだよ。それに愛結華・フォードが本当にボンゴレを継いだら君を奴隷にしようと動くはず。そんなのは嫌だよね?」
「・・・。」
「迫害されてきた俺達シモンは分かるんだ。愛結華・フォードのような人間は立場の弱い人間を奴隷のように扱って無理強いもするよ。現にその兆候が出てるんだ。」
「えっ?」
驚き顔を上げたツナに炎真は話続ける。
「リボーンがクロームにフォードの霧の守護者になれって言ったんだ。でもクロームが断った途端にフォードの嘘泣きに騙されて拳銃を向けてきた。それに便乗するように獄寺隼人も山本武も武器を取り出し脅してきた。」
「そんな・・・。」
まさかクロームを脅すとは思っていなかったツナは茫然とした。そんなツナにシトッピーが話す。
「あの女、自分より可愛い女とか綺麗な女が大嫌い。もしクロームが認めてもあの女は男が居ない所でクロームを苛めるよ!赤ちゃんもクロームを人質にして沢田綱吉を道具扱いしようとする!それでも良いの?」
ツナは愛結華がボンゴレ欲しさにリボーン達を騙してクロームにまで手を伸ばして来たのを知り決断した。
「・・・俺、リボーン達と以前のように戻れなくても良い。女の子のクロームにまで酷いことを平気でする人達は要らない!」
その言葉を聞いてクローム達は安心した。これ以上傷付いて欲しくはなかったから。
「じゃあ暫く綱吉はここに居た方が良いね。足も治ってないし。」
「でも雲の人は納得するかしら?」
「雲雀恭弥はツナ君と仲が良いしね。」
困惑気味のクロームと炎真に瞳子はその人物に連絡したらどうだと話す。
「その雲雀恭弥って人に連絡してみたら?その人物がこの隠れ里を口外しないと約束したら綱吉と話をさせても良いよ。」
「それじゃ私が連絡取ってみる。」
クロームが携帯を取り出し雲雀に連絡すると直ぐに出た。
『クローム髑髏何かあったの?』
クロームは今までの経緯を話し、雲雀は愛結華とリボーン達に怒りを感じながらも怪我をしたツナを心配して代わるように言った。
『で、隠れ里のことを口外しなければ小動物と話せるんだね?なら約束するから代わって。』
クロームはツナと代わった。
「雲雀さん、俺です。」
『赤ん坊に撃たれたって聞いたけど大丈夫なの!?』
「あ、はい。瞳子と寧々お婆さんに治療して貰いましたから。それから雲雀さんに聞いて欲しいことがあるんです。」
『うん。聞いてあげる。』
「リボーン達はもう俺の声は聞こえません。だから縁を切ります!」
自分どころかクロームにまで酷いことを平然とするリボーン達に嫌悪感を感じ失望したツナ。
はっきりと強い声で言ったツナに雲雀は安心した。
『うん。辛い中で頑張ったね。小動物、君を助けた人物に代わって貰える?』
ツナが瞳子を呼んで代わった。
「もしもし?あなたが雲雀恭弥君?」
『そうだよ。綱吉を助けてくれてありがとう。クローム髑髏に聞いたけど暫く綱吉はそこに滞在するんだよね?』
「ええ、そうよ。足の怪我が治ってないし。治ったらこっちから連絡を入れるわ。」
『僕から入れるのは?』
「それは出来ない。衣の隠れ里は冤罪の人間を匿ってるから外部の接触を絶っているの。本来ならクロームちゃん達が居るのもタブーなんだ。これ以上掟は破れない。最悪、綱吉が追い出されるわ。」
雲雀はツナの足の状態や声を毎日聞きたかったが完治していないツナが追い出されるわけにはいかないと渋々諦めた。
瞳子が携帯を切ってクロームに返し、そろそろ戻った方が良いじゃないかと聞いた。