静寂の住人
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シトッピーが来るまで待機している間クロームが瞳子に話し掛けた。
「貴女は術を使えるの?」
「私は幻術士だからね。」
クロームの問いに簡単に答えるが瞳子は使えないがプリマベーラは神に近い存在。ぶっちゃけ何でも有りだ。
クロームと炎真はその答えに疑問は持たなかった。
クロームは主の骸が幻術士で自分自身も幻術士、炎真はファミリーのジュリーが幻術士。
だから他に幻術士が存在していても気にしなかった。しかも隠れ里と言うくらいだから幻術で隠しているのかもしれないと思った。
シトッピーが着くとプリマベーラは術をかけて三人の姿を隠した。
「これから歩きながら衣の隠れ里のことを話すよ。隠れ里は罪人と称された人達が寄り添って生きているの。でも実際は冤罪を掛けられ行き場を無くし偶々辿り着いた人間だけが入れる場所。」
「だから存在を隠しているのね。」
「確かに明かしたら大変だ。」
クロームと炎真が納得すると、瞳子は話を続ける。
「隠れ里は数百年も前くらいに出来たらしいの。当時濡れ衣を着せられイタリアから亡命した一人の男がこの里を作った。その後、日本人女性と結婚し子供が何人か産まれ数人は里を出たけど、残った子供もいたわ。今もその男の子孫は男の血を受け継いでたまに色素が薄い人もいるわ。」
「だからボスは里に入れたのね。」
「数百年前に出来た里か・・・。」
瞳子はこの先に衣の隠れ里があると指を指すとツナの時と同様に木々が左右に別れる。
クローム、炎真、シトッピーは驚き目を丸くした。瞳子は驚いている三人を気にせずツナのいる場所に誘導した。
「ただいま綱吉。お祖母ちゃんは?」
「瞳子お帰りなさい。寧々お婆さんは畑の方に行ったよ。それでどうだったのかな?」
「それよりも会って欲しい人がいるの。」
瞳子は術を解くとクローム達の姿が現れる。
「クローム!炎真!しとぴっちゃん!」
「ボス!!」
「心配したよ!!」
「無事で良かった!」
「心配かけてゴメン!皆もリボーン達に睨まれてたから不安だったよ!」
再会したツナ達はお互いの無事を確認し安心した。
その間にプリマベーラはイヴェールに交信していた。
《イヴェール!無事に沢田綱吉を保護したよ!暫くは安全だ!》
《分かった。後は愛結華・フォードから大空のボンゴレリングを回収するだけだ。》
《そこが問題だよね。愛結華・フォードの回りの人間をどうにかしないと。例え愛結華・フォードの嘘を暴いてもリボーン達の態度が今のままならまた同じことを繰り返すよ。》
《そうだな。沢田綱吉がボンゴレ十代目候補に返り咲いても第二、第三の愛結華・フォードが出てきたらまた裏切るだろう。》
《沢田綱吉は保護出来たから暫く愛結華・フォードとリボーン達の動向を探ってみるよ。》
《私は念のためボンゴレを見張っておく。何か合ったら連絡する。》
プリマベーラは分かったと告げ交信を切るとこれからのことをツナ達に話した。