静寂の住人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日ーーー
「ボス!!」
「ツナ君に何をするつもりだ!!」
ツナと一緒に行動していたクロームと炎真、シトッピーの前に立ちはだかる獄寺と山本、京子、花。
「愛結華は沢田と仲直りしたいと言ってるのな!」
「愛結華さんはあんな野郎の為に当事者同士で話し合いがしたいと仰っていたんだ!」
「だったら何でリボーンが付いていくんだ!?」
「そうよ!」
「リボーンさんは護衛だ!」
「クロームちゃん達は暫く此処で待っていて!」
「愛結華の思いを分かってあげて!」
愛結華は獄寺達にクローム達を足止めさせてることを頼んでいた。
『あのね、当事者同士で話し合いがしたいのぉ。でも愛結華はクロームちゃん達に嫌われてるから嫌がると思うんだ~。だから少しの間足止めして欲しいの~。』
ツナと仲直りするために色々と考えている愛結華に感動した獄寺達は任せろ!と頷いていた。そして足止めさせて、その間にリボーンと愛結華がハイキングコースを外れる道にツナを連れ去った。
愛結華の狙いはリボーンか獄寺達の前でツナを謝らせること。謝ってしまえばツナは愛結華を苛めていたことになる。そうなれば簡単に言いなりになりボンゴレを奪い取れると考えていた。
ハイキングコースを外れると道はやや獣道で木々に覆われ、森のように見える。
「沢田君~。愛結華が酷いことしちゃったのよねぇ。ごめんなさぁ~い。」
「ダメツナ!悪くない愛結華が謝ってるんだ!さっさと自分のしたことを認めて愛結華に謝罪しやがれ!!」
「俺はフォードさんに何もしてない!どうして俺の話を聞いてくれないの!リボーンは俺の家庭教師でしょ!」
何で少しでも話を聞いてくれないと言うツナにリボーンは拳銃をツナに向けて撃ち、銃弾はツナの左頬を掠めた。
「つっ!?」
「ウルセー!愛結華が泣いていたんだぞ!それなのにお前と仲直りしたいと頑張ってるんだ!そんな愛結華を苛め続けるとは情けねえーぞ!」
「俺はやってない!」
愛結華はこのままでは押し問答になると思い、嘘泣きを始めた。
「沢田君と仲直りしたいと、思ってた、けどヒック、もう無理なのかなぁ、ヒック、仲良くなれたら、ボンゴレとフォードはもっと、繋がりが強く、ヒック、なって、二つのファミリーで悪徳ファミリーを、倒し、てヒック、苦しんでる人を、大勢助け、られると思ってヒック。」
咄嗟に思い付いた愛結華の嘘にリボーンはそこまで考えていたのかと感動した。
「9代目に言ってお前は次期候補を剥奪させる!苛めを止めねぇダメツナより悪徳ファミリーを潰し被害者を助けたいと考えている愛結華の方が相応しいぞ!」
リボーンは引き金を引いてツナの左足を撃ち抜いた。
「グァァッ!!!」
「これは愛結華が持つのが相応しいからな。ダメツナ!お前はお払い箱だ!」
「!?」
痛みに呻き倒れ込んでいるツナに近付きボンゴレリングを奪い取るとリングを愛結華に渡した。
「愛結華がボンゴレ10代目だ。」
ボンゴレリングを渡された愛結華はまさかの展開に歓喜した。
「え!でも私、そんなボスになる資格なんかないと思うの~。」
「いや、苦しんでいる人を助けたいと思っている愛結華がこれからのボンゴレに必要なんだぞ。獄寺達も全力で助けるはずだ。」
「皆が支えてくれるなら~、苦しんでる人達を助けるためにボスになるわぁ~。」
「良く言ったぞ!あとは9代目に報告するだけだ!」
『ダメツナに謝らせて言いなりになった後にボンゴレを貰おうと思ってたけど、まさかこんな簡単にボンゴレリングを奪えるなんて!これでもうボンゴレは手に入ったも同然よぉ~♪』
高笑いを堪えている愛結華とリボーンはツナを置き去りにし獄寺達の元へ引き返した。