静寂の住人
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並中に集合しツナはクローム達と一緒にいた。
それを見た愛結華はクローム達がツナと一緒の班になるなんてと苛立つ。
『隼人達の話だと雲雀さんが手を回して班を強引に変えたみたいね!本当はダメツナを庇うふりして隼人と武の班に入れて苛めさせようって思ってたのに!大体可愛い愛結華を無視してる雲雀さんもムカつくわ!』
イケメンを自分の側に置いておきたい愛結華は雲雀の冷たい態度に腹を立てていた。雲雀が聞いたらトンファーでタコ殴りにするだろう。
「愛結華ちゃん、どうしたの?」
「何でもないよぉ。林間学校は初めてだからちょっと緊張しちゃってぇ。」
自分達に気を遣って本当はツナに怯えているんだと思った獄寺達は愛結華を励ました。
「大丈夫ですよ。リボーンさんも荷物に紛れてますし、俺達も全力で愛結華さんを守りますから!」
「俺に任せるのな!」
「沢田君に何かされたら言ってね!」
「ありがとー。愛結華は幸せ者だよ~。」
本当に隼人達は馬鹿だよねぇ。まぁ、イケメンだしその方が楽だから良いけどねと愛結華は内心嘲笑っていた。
バスが到着しそれぞれ座席に座りツナがバスに乗ると生徒の一人がツナを転ばそうと足を出すがシトッピーは笑顔でツナの後ろから足をダンッと出して一言。
「人間版青竹踏み!踏んで良い?」
シトッピーのセンスの靴は靴底に怪しいトゲがこれでもかというくらいに付いていた。
足を出した生徒や獄寺達、他の生徒はその光景にシーンと静かになった。
生徒はあんな靴で踏まれたら堪ったものではないと真っ青になって足を引っ込めるしかなかった。(因みにシトッピーが非難されなかったのは独特の性格の持ち主だから誰も何も言わなかった。)
そのせいかバスの中でツナを苛めようとする生徒はいなかった。ただ愛結華は制裁されるツナを見たかったのに!と怒りを押させるのに必死だった。
ツナはクロームにしおりを見せてもらっていた。
「今日は博物館に行くんだね。」
「ボスここの博物館は鉱石や動物の剥製を展示してるって。」
「へぇ、面白そうだね。明日はハイキングだ。」
「ボス皆で歩こうね。」
楽しそうにしているツナを見ていた愛結華は折角ツナを孤立無援の状態にしたのに味方がいるんじゃ意味がないとクローム達を何とか引き離す方法を考えていた。
『味方がいるんじゃダメツナが私の言うことを聞かなくなるじゃないの!忌々しい!!京子を使ってクロームをこっちの側に付かせて古里君とシトッピーは隼人達を使うしかないわね!』
博物館に到着し班で行動する。愛結華の班は京子と花と他三人の班で愛結華を守るように見学していた。その後には獄寺と山本の班が護衛する形だ。(山本のバッグにリボーンが入っている)
鉱石を見学している愛結華は京子とに花に話し掛ける。
「京子ちゃん、花ちゃん、クロームちゃんってどんな子なのぉ?」
「大人しい子だよ。」
「物静かよね。」
「愛結華ね、クロームちゃんは沢田君と仲が良いみたいだからクロームちゃんに頼んで沢田君と仲直りするのを助けて貰おうかなって思ったのぉ。でもクロームちゃんと話したことないから旅館に着いたら京子ちゃんと花ちゃんにクロームちゃんを呼んで欲しいのぉ。」
お願いしても良い?と聞いてくる愛結華に京子と花は苛められているのに優しい子だなと感動し、力強く頷いた。
「ありがと~京子ちゃん!花ちゃん!愛結華すごく嬉しい!」
素直に気持ちを表現する愛結華に京子と花はこんなに優しく素直な愛結華を苛めるなんて!とツナを罵倒する。
獄寺達はそんな愛結華にゾッコンだ。
その後獄寺達にも炎真とシトッピーを呼び出して貰うように頼み愛結華は誰にも分からないようにニヤリと口を歪めた。