自由を望む大空
災害?いや人災!
この日、ツナは骸を連れて学生時代に行った紅茶専門店に足を運んでいた。
「やっぱり桃の紅茶は外せないよね。あと苺の紅茶!」
「チョコチップのスコーンとチョコレートクッキーも買いましょう。」
買いたいものを買いたいだけ買ったツナと骸は店を出て歩いていると黒髪、黒目の人物とその人物に付き添っているリーゼントの人物にバッタリ遭遇した。
「もしかして・・・沢田かい?」
「雲雀さんと草壁さん!?」
「久しぶりだね。こっちに居ると言うことはボンゴレを潰したんだね。」
「はい!自由になりました!」
笑顔で答えるツナに雲雀は久しぶりに心が温かくなった。
「君が忙しそうだったみたいだから並盛の愚者共は僕が裁いてやったよ。」
楽しそうに話す雲雀にツナはだからかと思った。
日本に戻って来てかつて制裁してきた愚者達に仕返しをしようとしたら既に潰されていた。
「まあ、僕の並盛の風紀を乱したんだ。当然さ。だからナッポーはどっかに行きなよ!君は視界に入るのも腹が立つんだよ!」
「だからとは何ですか!」
雲雀と骸は睨み合うが雲雀は顔をツナの方に向けた。
「僕の所においでよ。沢田ならいつでもお嫁さんにしてあげる。」
雲雀のとんでも発言にツナは目を点にし、骸は三叉槍を取り出した。
「アヒルは何を言ってるのだか。綱吉さんは僕と結婚してるんですよ。」
「ナッポーには勿体無いから離婚しなよ。」
雲雀はツナの隣に立てる立場ではないと分かっているが骸はやはり腹が立つ存在。
骸は獄寺達の次は雲雀かと苛立って三叉槍で雲雀を叩き潰そうと動いた。
雲雀も瞬時にトンファーで骸に攻撃する。
ドカン!ガシャン!ガシャーン!ドカーン!
二人が暴れ出すと街にある公共物が次々と破壊されていく。街にいた人々は逃げ惑い、店は次々と閉める。
ツナと草壁は慌てて止めに入る。
「骸!雲雀さん!もうやめて!」
「恭さん!やめて下さい!」
だが妻の声も部下の声も夫と上司は聞こえていなかった。
バキーン!ガキーン!ガッシャーン!ドッカーン!
どんどん街の公共物を破壊していく二人にツナはどれだけ仲が悪いんだとハァと溜め息をし、グローブを装着して炎を纏った。ノッキングもバッチリだ。
「二人共!いい加減にして!」
ツナは猛スピードで突っ込んでいき骸と雲雀を吹っ飛ばした。
吹っ飛ばされた骸と雲雀はまさかツナが突っ込んで来るとは思わずポカンとしていた。
そしてポカン顔を晒している二人にツナが近付いて言った。
「街を破壊してどうするんだ!骸は雲雀さんの冗談を真に受けないで!」
ツナの後半のセリフに色々な意味で、骸と雲雀、草壁は同じことを思った。
『『『冗談なはずがない!!!』』』
骸は雲雀がツナに好意を持っていることに直ぐにわかったし、雲雀はツナをひそかに想い続けている。草壁はそんな雲雀を知っていた。
だからこそ同じことを思ったのだが、鈍いツナは分かっていなかった。
そしてツナは癖のある骸と雲雀、雲雀に心酔している草壁の心を一つにすると言う偉業を成し遂げた。
「もう喧嘩しないでよ!」
「すみません。」
「沢田、悪かったよ。」
ツナに吹っ飛ばされた二人は渋々と武器をしまう。
小柄な女性に吹っ飛ばされ説教される男性二人。端から見たらかなり異様だ。
小柄の女性が野郎二人を吹っ飛ばす光景を見て冷や汗をかいた草壁が雲雀に次の商談の時間が迫っていると告げると雲雀は頷き、骸に聞こえるようにツナに言った。
「アイツに愛想がつきたらいつでもおいで。」
「へ?」
またもや目を点にしたツナを骸が強引に雲雀から引き離す。
「さっさと商談に行って失敗でもしなさい!」
「この僕がするわけないでしょ?馬鹿なの?」
間に挟まれたツナはこのままだとまた暴れるとストップをかけた。
「雲雀さん。商談頑張って下さいね。」
「骸も落ち着いてよ。」
ツナは骸の背中をバシッと叩いた。
雲雀は「小動物、幸せにね。」と告げて去っていった。
それを見送るツナ。
骸は雲雀の気持ちが分からないツナに「超直感は衰えたのですか?」と聞くとツナはそんなことないと思うと答える。
「衰えてたら紅茶専門店に来た人限定のパウンドケーキのプレゼントの情報が分かんなかったと思うよ。」
パウンドケーキが入った袋を見せるツナに骸は超直感でも分からないものもあるんだと思い込むことにして「そうですか・・・。」と言うしかなかった。
End.
この日、ツナは骸を連れて学生時代に行った紅茶専門店に足を運んでいた。
「やっぱり桃の紅茶は外せないよね。あと苺の紅茶!」
「チョコチップのスコーンとチョコレートクッキーも買いましょう。」
買いたいものを買いたいだけ買ったツナと骸は店を出て歩いていると黒髪、黒目の人物とその人物に付き添っているリーゼントの人物にバッタリ遭遇した。
「もしかして・・・沢田かい?」
「雲雀さんと草壁さん!?」
「久しぶりだね。こっちに居ると言うことはボンゴレを潰したんだね。」
「はい!自由になりました!」
笑顔で答えるツナに雲雀は久しぶりに心が温かくなった。
「君が忙しそうだったみたいだから並盛の愚者共は僕が裁いてやったよ。」
楽しそうに話す雲雀にツナはだからかと思った。
日本に戻って来てかつて制裁してきた愚者達に仕返しをしようとしたら既に潰されていた。
「まあ、僕の並盛の風紀を乱したんだ。当然さ。だからナッポーはどっかに行きなよ!君は視界に入るのも腹が立つんだよ!」
「だからとは何ですか!」
雲雀と骸は睨み合うが雲雀は顔をツナの方に向けた。
「僕の所においでよ。沢田ならいつでもお嫁さんにしてあげる。」
雲雀のとんでも発言にツナは目を点にし、骸は三叉槍を取り出した。
「アヒルは何を言ってるのだか。綱吉さんは僕と結婚してるんですよ。」
「ナッポーには勿体無いから離婚しなよ。」
雲雀はツナの隣に立てる立場ではないと分かっているが骸はやはり腹が立つ存在。
骸は獄寺達の次は雲雀かと苛立って三叉槍で雲雀を叩き潰そうと動いた。
雲雀も瞬時にトンファーで骸に攻撃する。
ドカン!ガシャン!ガシャーン!ドカーン!
二人が暴れ出すと街にある公共物が次々と破壊されていく。街にいた人々は逃げ惑い、店は次々と閉める。
ツナと草壁は慌てて止めに入る。
「骸!雲雀さん!もうやめて!」
「恭さん!やめて下さい!」
だが妻の声も部下の声も夫と上司は聞こえていなかった。
バキーン!ガキーン!ガッシャーン!ドッカーン!
どんどん街の公共物を破壊していく二人にツナはどれだけ仲が悪いんだとハァと溜め息をし、グローブを装着して炎を纏った。ノッキングもバッチリだ。
「二人共!いい加減にして!」
ツナは猛スピードで突っ込んでいき骸と雲雀を吹っ飛ばした。
吹っ飛ばされた骸と雲雀はまさかツナが突っ込んで来るとは思わずポカンとしていた。
そしてポカン顔を晒している二人にツナが近付いて言った。
「街を破壊してどうするんだ!骸は雲雀さんの冗談を真に受けないで!」
ツナの後半のセリフに色々な意味で、骸と雲雀、草壁は同じことを思った。
『『『冗談なはずがない!!!』』』
骸は雲雀がツナに好意を持っていることに直ぐにわかったし、雲雀はツナをひそかに想い続けている。草壁はそんな雲雀を知っていた。
だからこそ同じことを思ったのだが、鈍いツナは分かっていなかった。
そしてツナは癖のある骸と雲雀、雲雀に心酔している草壁の心を一つにすると言う偉業を成し遂げた。
「もう喧嘩しないでよ!」
「すみません。」
「沢田、悪かったよ。」
ツナに吹っ飛ばされた二人は渋々と武器をしまう。
小柄な女性に吹っ飛ばされ説教される男性二人。端から見たらかなり異様だ。
小柄の女性が野郎二人を吹っ飛ばす光景を見て冷や汗をかいた草壁が雲雀に次の商談の時間が迫っていると告げると雲雀は頷き、骸に聞こえるようにツナに言った。
「アイツに愛想がつきたらいつでもおいで。」
「へ?」
またもや目を点にしたツナを骸が強引に雲雀から引き離す。
「さっさと商談に行って失敗でもしなさい!」
「この僕がするわけないでしょ?馬鹿なの?」
間に挟まれたツナはこのままだとまた暴れるとストップをかけた。
「雲雀さん。商談頑張って下さいね。」
「骸も落ち着いてよ。」
ツナは骸の背中をバシッと叩いた。
雲雀は「小動物、幸せにね。」と告げて去っていった。
それを見送るツナ。
骸は雲雀の気持ちが分からないツナに「超直感は衰えたのですか?」と聞くとツナはそんなことないと思うと答える。
「衰えてたら紅茶専門店に来た人限定のパウンドケーキのプレゼントの情報が分かんなかったと思うよ。」
パウンドケーキが入った袋を見せるツナに骸は超直感でも分からないものもあるんだと思い込むことにして「そうですか・・・。」と言うしかなかった。
End.
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