自由を望む大空

告白大会


「僕は綱吉さんを心から愛してます。」

「そんなの嘘!だって俺元マフィアのボスだもん!」

真っ向から否定され、骸はショックで倒れそうだったが言い返した。


「僕も元マフィアの幹部でしたよ。」

「俺沢山酷いことしてきたよ!」

「僕もそうですですよ?」

「俺、骸達を利用したんだよ!」

「僕だって貴女を利用しましたよ!」

「俺は骸達を復讐者の牢獄に入れた原因だよ!」

「昔のことでしょう?現に僕は釈放されてます。」

「俺、子供産めないよ!!」

「構いません!!」

今度は骸がバンッと床を叩いた。

「元マフィアのボスでも酷いことをしていても子供が産めなくても構わないんです。そんな所も含めて優しい綱吉さんが好きなんです。いつも僕やクローム達に優しく接していたでしょう?」

ツナの手を取り骸は「綱吉さんは僕をどう思っていますか?」と優しい声で聞いた。

「本当に俺が良いの?」

おずおずと聞くツナに骸は頷き、ツナは顔を赤くして答えた。


「俺、ずっと前から骸が好き!!」


お互い利害一致していてそれを利用しようと手を組んだだけにその後に芽生えた気持ちをどう扱えば良いのか分からなかった。

伝えても良いのか?拒絶されたら?伝える権利など自分にあるのか?

この三つの気持ちが絡み合って混線し動けなくなっていた二人。

だが伝えた瞬間絡み合って混線していた気持ちがほどけて消え去った。


クロームの言う通りだったと笑うツナと骸。

今まで辛かった分、幸せになろうと二人は誓った。


End.


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