自由を望む大空


黒曜ヘルシーランドーーー

ヘルシーランドに入りツナは声を出す。

「骸居るか?」

骸はいつもの様にクフフと笑いながら三叉槍を持って現れた。

「沢田綱吉、契約する為に体を差し出しに来ましたか?」

「違うからね!」

ツナは首を横に振り骸はでは一体何だと怪訝そうにする。

「俺と取引しない?報酬はボンゴレの崩壊。」

骸は口を開けポカン顔だ。

「ボンゴレを滅ぼす?君はその組織を継ぐ身でしょう?」

「俺は継がないってずっと言ってるけどあいつらは全然聞く耳持たないし、これ以上ボンゴレ関係者の都合の良い道具になんかなりたくないんだよ!」

瞳の奥に憎悪を宿したツナに骸は驚く。

確かにツナは常々マフィアになりたくないと言っていたがこれ程の憎しみを顕にしたことなど無かった。骸は取り敢えず話を聞くことにした。


「ボンゴレの崩壊は魅力的です。しかし何故ボンゴレを潰そうと?」

「ボンゴレが存在する限りあいつらは俺から色んな物を搾取する!それにあいつらは信頼どころか信用すら出来ない!だから潰して自由になりたいんだ!」

「・・・『あいつら』はもしかしてアルコバレーノや守護者達ですか?」

「うん。」

骸はあっさり肯定するツナとボンゴレ関係者に何かがあったと悟る。
だが後継者のツナがボンゴレを滅ぼすのなら手を貸しても良いだろう。

「取引しましょう。僕としてもボンゴレが潰れれば他のマフィアも潰し易いでしょうから。」

「ありがとう。よろしくね。」

ツナと骸は握手をして共闘することにした。


「あいつらにこれからすることがバレないように此処に来るよ。」

「それは構いませんがアルコバレーノや駄犬達にどうやって言い訳するのです?」

「んー。親交でも深めるとか言っておけば暫くは大丈夫かな。」

「分かりました。」

「ありがと。明日放課後来るから。」

ツナはヘルシーランドを後にした。



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