自由を望む大空
骸が寝室に入るとクロームがツナの傍にいてあげてとクロームは寝室を出てリボーン達が無駄に慰めに来たら追い返す為にドアの前に立ちツナの護衛をすることにした。
「綱吉さん。」
椅子に腰を掛ける骸の声にツナは体を起こした。
ツナの目には優しげだが悲しそうな顔をする骸が写った。
ツナは骸が自分に優しげに見るのはいつからだろうと思った。最初の出会いが最悪だっただけに。
骸はお互いの利害一致した共犯者。そこから始まった新しい関係。ただそれだけなのに。
だけどイタリアに渡って大学に通うようになってから骸は獄寺と山本は勿論、マフィアから守ってくれていた。常に守ってくれて優しくしてくれる骸。気付けば好きになっていた。
でも骸と千種、犬を一度は復讐者の牢獄に送った人間。だから自分の気持ちを押し殺した。
しかし今は誰かにいや、骸にすがりたくて仕方がなかった。
「骸・・・」
抱きついてきたツナに骸は驚くも優しく抱きしめた。
ツナは抱きしめられて今までリボーン達に悟られないように我慢していた過去のことを泣きながら吐き出した。
ボンゴレを欲しがったアリスン・コッタに陥れられたこと。
リボーン達はアリスンの穴だらけで出鱈目の嘘を信じて拳銃やダイナマイト、刀で制裁をしてきたこと。
京子とクラスの生徒はツナの机に汚い言葉を書いたり私物や教科書を破壊したこと。
その他の生徒達も暴言、暴力をしてきたこと。
ハルも京子と一緒になって罵倒し嘘を並盛に流しツナの居場所を無くしていったこと。
奈々は食事を抜き、ツナが自分で作っても捨てられたしまったこと。
ビアンキはポイズンクッキングで、ランボは手榴弾、イーピンは餃子拳、フゥ太はランキングの能力を使って物を投げつけてきたこと。
家光と九代目はツナを罪人と扱い、アリスンへの償いとして汚れ仕事専門のマフィアにしようとしていたこと。
アリスンの嘘が明かされた時に何も無かったように自分をまたボンゴレに縛り付けようとしてきたこと。
なのに誰一人謝罪の言葉すらしなかったこと。
その上子供を産めない身体にされた。
その全てが許せないとツナは泣き叫んだ。
骸は強く抱きしめた。
「今までアルコバレーノ達に悟られないように吐き出せなくて辛かったですね。でも僕は綱吉さんを裏切りません!」
「骸・・・?」
「さっさと潰して自由になりましょう。」
ツナは泣き疲れて骸に抱き付いたまま眠ってしまった。骸はツナをベッドに寝かせ自分は椅子に座ったまま見守るように眠りについた。
ツナの叫びが聞こえていたクロームは両手を強く握りしめ涙ぐんでいた。
リボーン達がツナを裏切ったのは感じ取っていたが原因が稚拙であまりにも愚かすぎて。クロームはリボーン達を侮蔑した。
翌日ーーーー
ツナはリボーンを執務室に呼び出した。憎き敵を追い出す為に。
「いきなり呼び出してごめんね。」
いつもならクロームが連絡してくるがツナが直接連絡をしたことにリボーンは重要性が高い内容だと察しをつけたと同時に少しは自分達の関係を考え直し、以前のように接することにしたのだろうかと思った。もしそうなら自分達の未来は明るいと。
「いや構わねぇぞ。」
「リボーン、ホルスファミリーのボスの息子、ランドの家庭教師をして欲しい。だから準備して。」
予想していたこととは反対のことを言われリボーンは目を見開き怒鳴るように声を出した。
「俺様に断りも無くどういうことだ!」
「ドン・ホルスがランドに家庭教師をつけたいと言っていてね。だったらリボーンが最適だと思ってさ。」
「何勝手なことをしてるんだ!」
「悪いとは思う。でも他のファミリーの聞こえもあるし。」
「何か言われてるのか?」
「アルコバレーノだったリボーンをボンゴレに縛り付つけてそれを利用して利益を欲しいままにしてるって前から敵対ファミリーに言われていたんだけど、最近は中立ファミリーと一部の同盟ファミリーにも言われ始めてる。」
実際は敵対ファミリーだけに言われているがリボーンを追い出すために話を大きくするツナ。
だかリボーンは必死に納得いかないと首を縦に振らない。
『そんなに《ボンゴレボスの相談役》の立場が惜しいのか?』
ツナはやっぱりボンゴレ内に置ける地位の為に自分をボスにしたかったんだと胸中で嘲笑った。
「綱吉さん。」
椅子に腰を掛ける骸の声にツナは体を起こした。
ツナの目には優しげだが悲しそうな顔をする骸が写った。
ツナは骸が自分に優しげに見るのはいつからだろうと思った。最初の出会いが最悪だっただけに。
骸はお互いの利害一致した共犯者。そこから始まった新しい関係。ただそれだけなのに。
だけどイタリアに渡って大学に通うようになってから骸は獄寺と山本は勿論、マフィアから守ってくれていた。常に守ってくれて優しくしてくれる骸。気付けば好きになっていた。
でも骸と千種、犬を一度は復讐者の牢獄に送った人間。だから自分の気持ちを押し殺した。
しかし今は誰かにいや、骸にすがりたくて仕方がなかった。
「骸・・・」
抱きついてきたツナに骸は驚くも優しく抱きしめた。
ツナは抱きしめられて今までリボーン達に悟られないように我慢していた過去のことを泣きながら吐き出した。
ボンゴレを欲しがったアリスン・コッタに陥れられたこと。
リボーン達はアリスンの穴だらけで出鱈目の嘘を信じて拳銃やダイナマイト、刀で制裁をしてきたこと。
京子とクラスの生徒はツナの机に汚い言葉を書いたり私物や教科書を破壊したこと。
その他の生徒達も暴言、暴力をしてきたこと。
ハルも京子と一緒になって罵倒し嘘を並盛に流しツナの居場所を無くしていったこと。
奈々は食事を抜き、ツナが自分で作っても捨てられたしまったこと。
ビアンキはポイズンクッキングで、ランボは手榴弾、イーピンは餃子拳、フゥ太はランキングの能力を使って物を投げつけてきたこと。
家光と九代目はツナを罪人と扱い、アリスンへの償いとして汚れ仕事専門のマフィアにしようとしていたこと。
アリスンの嘘が明かされた時に何も無かったように自分をまたボンゴレに縛り付けようとしてきたこと。
なのに誰一人謝罪の言葉すらしなかったこと。
その上子供を産めない身体にされた。
その全てが許せないとツナは泣き叫んだ。
骸は強く抱きしめた。
「今までアルコバレーノ達に悟られないように吐き出せなくて辛かったですね。でも僕は綱吉さんを裏切りません!」
「骸・・・?」
「さっさと潰して自由になりましょう。」
ツナは泣き疲れて骸に抱き付いたまま眠ってしまった。骸はツナをベッドに寝かせ自分は椅子に座ったまま見守るように眠りについた。
ツナの叫びが聞こえていたクロームは両手を強く握りしめ涙ぐんでいた。
リボーン達がツナを裏切ったのは感じ取っていたが原因が稚拙であまりにも愚かすぎて。クロームはリボーン達を侮蔑した。
翌日ーーーー
ツナはリボーンを執務室に呼び出した。憎き敵を追い出す為に。
「いきなり呼び出してごめんね。」
いつもならクロームが連絡してくるがツナが直接連絡をしたことにリボーンは重要性が高い内容だと察しをつけたと同時に少しは自分達の関係を考え直し、以前のように接することにしたのだろうかと思った。もしそうなら自分達の未来は明るいと。
「いや構わねぇぞ。」
「リボーン、ホルスファミリーのボスの息子、ランドの家庭教師をして欲しい。だから準備して。」
予想していたこととは反対のことを言われリボーンは目を見開き怒鳴るように声を出した。
「俺様に断りも無くどういうことだ!」
「ドン・ホルスがランドに家庭教師をつけたいと言っていてね。だったらリボーンが最適だと思ってさ。」
「何勝手なことをしてるんだ!」
「悪いとは思う。でも他のファミリーの聞こえもあるし。」
「何か言われてるのか?」
「アルコバレーノだったリボーンをボンゴレに縛り付つけてそれを利用して利益を欲しいままにしてるって前から敵対ファミリーに言われていたんだけど、最近は中立ファミリーと一部の同盟ファミリーにも言われ始めてる。」
実際は敵対ファミリーだけに言われているがリボーンを追い出すために話を大きくするツナ。
だかリボーンは必死に納得いかないと首を縦に振らない。
『そんなに《ボンゴレボスの相談役》の立場が惜しいのか?』
ツナはやっぱりボンゴレ内に置ける地位の為に自分をボスにしたかったんだと胸中で嘲笑った。