自由を望む大空
ヘルシーランドーーー
「明日からクロームと会ってることにしたいんだ。」
チョコ菓子を食べながら言うツナにクロームは頷く。
「それと骸にお願いがあるんだけど?」
骸は何です?と聞く姿勢をとる。
「骸との連絡用のスマホが欲しいんだ。」
この言葉だけで沢田綱吉で登録したら意味がないと理解した骸。
「分かりました。住所等は僕が裏で買っておきます。念のために男性の姿で買いに行った方が良いと思うので術を使いますね。」
万が一リボーン達が携帯ショップで鉢合わせても問題がないように。
「じゃあそうするね。」
クロームは少し不思議そうな顔をした。
「ボス。お金は大丈夫なの?」
携帯にしろスマホにしろ金が掛かる。ツナは問題ないよ!と笑う。
「父親モドキがこれでもかってくらいに俺の口座に金を振り込んできたからね!」
「金銭で謝罪とはマフィアらしいですね。」
「無意識に謝罪と言うよりこれでドンナになってくれたら安いもんだって思ってるみたい。超直感が教えてきたよ。」
「クフフ。綱吉さんがドンナになったら最後ですけどね。」
「今のうちに夢でも何でも見てればいいさ!」
ツナは嘲笑うと立ち上がり台所に向かうとクロームも向かう。
「そろそろ夕飯作るよ。」
「骸様に言われたから手伝うね。」
二人が作ったのは中にチーズが入ったハンバーグとポテトサラダ、卵のスープ。デザートはチョコレートムース。
「「「「おお!?」」」」
犬、千種、フラン、MMはツナとクロームの料理に驚きを隠せない。美味しそうだからだ。
「美味いびょん!」
「めんどいけど悪くはない。」
「へぇ。やるじゃない。」
誉める犬、遠回しに誉める千種、MM。因みにフランはガツガツ食べている。年相応といったところか?
「綱吉さんは料理は普段からやっているのですか?」
美味しいですと言いながら聞いてくる骸にツナは少しだけムッとした顔になる。
骸は何か悪いことを言ったかと多少焦る。
「クラスの連中にこき使われたからね。」
「?」
あの時の自分を殴ってやりたいとぼやくツナ。
骸はリボーンや守護者だけでなく学校のクラスの人間とも何かあったと推測した。