まさかの!?
「綱吉がそう言うなら仕方ないね。」
「綱吉君は本当に優し過ぎます。」
雲雀は傷に障らないようにツナの頭を撫で骸はそっとツナを抱きしめた。
ツナはパニックになる。
『何これ!?信じてくれたのは嬉しいけど美形とはいえ男二人に引っ付かれても嬉しくねーー!』
「ちょっと!ナッポーの癖に綱吉を抱きしめないでよ!」
「雲雀君こそその手は何です!」
二人はバチバチと火花を散らす。間に挟まれたツナはまた慌てて止めに入る。
「雲雀さん!骸!喧嘩しないで!」
上目遣いで言われて雲雀は照れてそっぽを向き骸は目元を赤くし硬直する。
そんな甘い(?)雰囲気の三人を尻目に逃げようと這っていくリリンと獄寺達。
ドゴッーーーー
空かさず雲雀がトンファーを投げリリンの脇腹に直撃しリリンは「ぐほぉう!」と声を出し悶絶している。
バシュッーーーー
骸が大量の蔦を出し獄寺、山本、了平を一纏めにグルグル巻きにする。京子は足を一纏めにする程度にした。
「ワオ!まだ動けたなんて!!」
「きっと頑丈だけが取り柄なんでしょう。」
まだまだ咬み殺せるんじゃないかとワクワクする雲雀と相手が頑丈だと厄介ですねと染々思う骸。
「雲雀さん!骸!女の子には優しくですよ!出来れば男にも!」
ツナの訴えに雲雀と骸はムスッとした。
「好きでもない男に優しくしても意味ないじゃない。」
「そうですよ!どうでもいい男に好かれたりするのは嫌ですから。」
ツナは何故そこで恋愛感情に繋がるんだ?とポカン顔を晒し、雲雀と骸は話を続ける。
「それに綱吉はレディファーストを推奨してくるけど男が女に優しくするのは兎も角僕はする必要はないんだよ。」
「そうです!僕も女の子に優しくする理由もありません。」
ビミョーに話が噛み合ってない三人。ツナは頭を抱え、雲雀と骸はまさかまだ気付いていない?と呆れる。
雲雀は超直感はどこに行ったのさとブラウスのボタンを外し始めた。
「これが僕が女に優しくする必要がない理由だよ。」
ツナは驚愕した。
雲雀の上半身に巻かれたサラシ。そして男にはない膨らみがあった。