儚き者達
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御馳走を食べ弥生と家三、渚から誕生日祝いにプレゼントを渡され憐也と晶ははしゃぎ大人達はその様子を微笑ましそうにみやっていた。家三を除いては。
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勝栄家の屋敷に勇斗、武司、良平が集まっていた。
「美樹と家三殿が手引きをするからそれに従って動いて欲しい。二人が津奈さんと子供達の所まで案内する。」
勇斗と武司、良平は闌丸の言葉に神妙に頷く。
「勇斗君、武司君は津奈さんと子供達を保護したらこの屋敷に避難させて。良平さんは安倍川家の別館で待機。」
良平は超絶に了解したぞと答える。
「もう少しで作戦開始だ。それまでここで待機していてくれ。」
闌丸は部屋を出ていき勇斗、武司、良平はお互いの顔を見る。
荒んだ目をしていた。だが全てが終わればこんな荒んだ目をしないで済むだろうと心の中で苦笑した。
闌丸は利庵の部屋へ入り、利庵は安倍川家の見取り図を広げ再確認をする。
「美樹と家三に手引きさせるがここで家三を言いくるめ足止めさせろ。そうしたら俺が家三を殺す。」
利庵は見取り図の離れの場所を指す。
「お前は密偵で放った九十九神に付いていき佐々川良平は雲瀬恭矢を殺すように仕向けろ。もし失敗したらこれで二人を殺れ。」
利庵は闌丸に拳銃を渡す。受け取った闌丸は懐に入れる。
「極寺田勇斗、山元武司は津奈と子供達を捕獲後に部下に始末させるぞ。」
「あいつらが真実を知った時の顔は見物ですね。」
「そうだな。さぁ作戦開始だぞ!」
勇斗達の絶望する顔を想像して利庵と闌丸は嘲笑した。
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寝静まった夜中に安倍川家の離れとは別の別館に忍び込む利庵と闌丸、勇斗達は家三と美樹と合流する。
「作戦開始だ。闌丸と佐々川良平は別館で待機。家三は雲瀬恭矢を別館へ連れていけ。極寺田勇斗、山元武司は家三と美樹に付いて行き津奈と子供達が部屋から出てきたら保護しろ。」
利庵が言うとそれぞれ行動した。
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眠っていた晶はガバッと起きる。心臓がドクドクと鳴っている。
『夢・・・?』
晶が起きたのをに気付いたのか憐也は起き上がりどうした?と寝ぼけ眼で言った。
「お兄様。怖い夢を見たの。」
「怖い夢?」
今まで晶が見る夢で時折正夢のような夢もあり、それでも道端の花の蕾は何色に咲くとか、三日後は午後から雨が降る等、大して問題が無い物。
正夢じゃないかと怯える晶を憐也が慰めている時、襖が開いた。
「憐也様、晶様。緊急事態です!」
そこには美樹がいた。