波紋






『僕と結婚しなよ。』

『でも・・・。』

『君は僕くらいの男で丁度良いんだよ。』


男はそう言うと有無を言わさず小柄の女を抱き締めたーーー







ピピピピ ピピピピ ピピピピーー


「起きろツナ！」

「ギャフッ！！」

目覚まし時計が鳴っても起きないツナはリボーンに蹴り起こされる。

「いたたた・・・もう少し手加減してよ。リボーン！」

「うるせー。折角起こしてやったんだ！さっさと起きやがれ！」

言いたいことを言って部屋を出て行くリボーン。


「マジで痛い・・・。」

ツナは涙目で制服に着替え始める。

『それにしても変な夢だったなぁ。』

夢に出てきたのは雲雀とツナだ。
しかし何故かツナは袴を着ていて雲雀は軍服を着ていた。

『しかも告白もちょっと違うし。』

確かに告白は雲雀からでツナはそれを受け入れ二人は交際しているが『僕と付き合いなよ。』と言われて決して『僕と結婚しなよ。』ではなかった。

『まぁ、夢だし昨日寝る前に歴史物のドラマや陰陽師が活躍するドラマ見たからそのせいだよね。』

不思議な夢だなと思いつつ着替え終わったツナは朝食を食べる為に部屋を出た。