儚き者達
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「ツナ!もう一度ボンゴレ十代目に戻すから帰って来い!」
「いい加減にして!!」
怒りを顕にし怒鳴り付けるツナにリボーン達は怯む。
「俺が信じてって言っても信じてくれなかったじゃないか!クロームが暴力を振るわれてても笑って見てたんだって?クロームは悪くないのに!それなのに映像を見た途端にカーツェ君に責任転嫁してお門違いな制裁して!ふざけるな!」
「ツ、ツナ・・・。」
「皆が俺に暴力を振るわないように雲雀さんが手を回してくれてたから大したケガはなかったけど。下手したら俺は今よりずっと酷いケガしてもっと早く殺されてたかもしれないんだよ!皆の手でね!」
そんなことはないとリボーン達は言うがツナは首を左右に振る。
「屋上から投げ落としたのに?ボンゴレの為に自殺に偽装したんだって?しかも裏切ったくせにリボーンに言われて獄寺君と山本とお兄さんと京子ちゃんはノコノコ通夜に来たんだって?リボーンは葬儀に参列したんだって?俺がこの世からいくなって良かったってことだよね!」
リボーン達は違うと言いたいがツナがこれでもかとリボーン達の所業を上げていく。リボーン達は下を向く。ツナが言っていることは本当のことだ。実際死んでも良いと思っていた。
ツナは視線を家光に向ける。
「何で俺がいきなりボンゴレのボスにならなきゃいけないの?マフィアになりたくないのに外堀から埋めて身動きとれなくして。帰って来たと思ったらいきなりボンゴレリングを有無を言わさず渡して理由は無し!いざとなったらさっさと見捨てて!父親として最低だよ!」
「ツナ・・・。」
ツナに非難され項垂れる家光を見てリボーンは助け船を出す。
「父親に向かって最低はないぞ。それに家光はボンゴレを思って動いてただけでツナを見捨てたわけじゃ」
「結局ボンゴレじゃん!」
リボーンの言葉を遮ってツナは怒鳴った。
「ボンゴレの為に俺を道具にして使えないと思ったらポイ捨てするような人間がいる組織に誰が行きたがるの!それに俺を十代目に戻そうとしてるけど俺は除籍もされたも同然なんでしょ?カーツェ君を十代目にして獄寺君と山本、お兄さんはカーツェ君に忠誠を誓ったんだから。」
リボーン達は目を大きくして驚いた。何故知っているんだと。
驚くリボーン達にクロームは白い目を向けた。
「本当におバカなんだ。骸様と私は術士だよ?姿を消してカメラを回すなんて簡単なこと。」
「しかもボンゴレNo.2、アルコバレーノでありながら僕とクロームの気配に気付かないとは。笑えますね。クフフフフフ。」
クロームはゴミを見るような目を向け骸は嘲笑う。(因みにクロームの少し口の悪いところは諦めた骸。)
雲雀はクロームと骸に付き添われているツナを呼ぶ。
「津菜。言ってやりな。」
ツナは雲雀の隣に立ちリボーン達に最後の言葉を叩きつけた。