儚き者達
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雲雀は面白そうにニィと笑う。
「で、ランバード・カーツェは被害者?それとも加害者?」
あの映像は本物なのが分かる。映像の下に日付が出ていたし、あの日自分達はツナを屋上から落としたのだから。獄寺達は黙り込む。
雲雀は目を鋭く細め憎しみの目を獄寺達に向ける。
「自分達の命を救ってくれた人物を殺したのは?いつも前線に立ち君達の為に拳を振るって守ってくれた人物を殺したのはどんな気分だい?」
雲雀は目線を獄寺達から外しある方向に視線を向ける。
「どう?自分の娘を、教え子を信じないでそこに転がってる奴を信じたのはどんな気分?津菜の父親モドキに赤ん坊?」
体育館の入口から雲雀をランバードの守護者にする為に並高に入り込んでいたリボーンと家光がバツの悪そうな顔をして入ってきた。
雲雀は茫然とし現実を受け入れようとしないリボーン達を見てギラギラと睨み付け憐也に渡された書類をばらまく。愚者達に逃場を奪うように。
「ソイツやソイツのファミリーがしたことは津菜を陥れただけじゃないよ!」
書類を見るリボーン達はランバードに騙された!とランバードの側に行き囲み込む。
お前のしたことはボンゴレに対する反逆行為だ!ツナにしたことは次期ドンナ・ボンゴレを侮辱したことになる!てめぇのせいで忠誠を誓った主を失った!親友を失った!
リボーン達は身動きが出来ないランバードに罵り暴力を振るう。
既に騙されたでは済まされないことをツナにしたことを棚にあげランバードに責任転嫁をしているリボーン達に雲雀は吐き気を覚えた。
「いい加減にしな!君達は暴力を振るうことしか脳がないわけ?普通は津菜に謝るんじゃない?」
雲雀の言葉にリボーン達はどうしようもないことを言い返した。
「ツナは死んじまってるし。」
「謝りようがないのな。」
「だから償いにランバードを制裁してんだ!」
ツナが生きていようが死んでいようが謝罪はいくらでも出来る。それを分からずランバードに制裁して自分達の罪を無かったことにしようとするリボーン達に雲雀は呆れるしかない。
「そんなことをして津菜が喜ぶとでも思ってるの?」
リボーン達は雲雀の言ったことが分からずキョトンとした。『ツナの代わりに自分達が仕返しをしているのに?』という顔をして。
雲雀はリボーン達に溜め息を吐き舞台袖に向かって呼ぶ。
「津菜出ておいで。」