儚き者達
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終わりのはじまり
昼休みに憐也はある書類を持って応接室に向かう。
応接室の前に草壁が立っていた。
「すみません、風紀委員長にこれを直に渡したいんですけど?」
「お前は蒼真憐也か。今委員長は忙しい。出直せ。」
「そこを何とか!」
憐也と草壁が口論しているとトンファーがドアを突き破り草壁と憐也の横を掠めて飛んできたが。
「うわっと。危ない危ない。」
憐也は飛んできたトンファーを掴み取る。
雲雀は荒々しくドアを開け「うるさい!咬み殺す!」と言おうとしたがトンファーを受け止めている憐也を見て面白そうにする。
「面白いね、君。良いよ話くらいは聞いてあげる。」
「ありがとうございます。」
応接室に入った憐也は雲雀に書類を渡す。
雲雀は無言で受け取り目を走らせる。
「蒼真憐也。君は何者だい?」
カーツェのファミリーの悪事の数々が細かく記載されている書類を持って来ると言うことは少なくとも表の人間ではないことを表す。
雲雀は軽く眉を寄せる。
「風紀委員長のお察し通り表の人間じゃないさ。これを持って来たのは今日の放課後ランバード達に使えないかなと思いまして。」
「・・・。僕がやることを何で君が知っている?」
トンファーを構える雲雀。
「昨日あれだけのことをして元凶の連中を締め上げないなんてしないだろうと思ってね。俺も妹もあいつらは許せないんだ!!」
確かに憐也と晶はツナと交流が合ったがまだ日は浅い。なのに凄まじい怒りと憎しみに彩どられている憐也の目を見た雲雀は怪訝そうに見やるが渡された書類は有効に使えるかもしれないと思考を切り替える。
「ふぅん。ならこれは使っても良いんだよね?」
「勿論。但し条件付きだ。」
条件付きと言う言葉に雲雀は方眉を上げる。
「今日の放課後のイベントに俺と晶を加えて欲しい。邪魔はしない。ツナを裏切ったあいつらの絶望する顔が見たいんだ。」
「邪魔をしないなら良いよ。君達は津菜を守ってくれてたみたいだしね。」
応接室を出ていく憐也の後ろ姿を見て何故か懐かしい感じがした。
「何で懐かしいなんて思うんだ?」
雲雀はこの感情を不思議に思った。
昼休みに憐也はある書類を持って応接室に向かう。
応接室の前に草壁が立っていた。
「すみません、風紀委員長にこれを直に渡したいんですけど?」
「お前は蒼真憐也か。今委員長は忙しい。出直せ。」
「そこを何とか!」
憐也と草壁が口論しているとトンファーがドアを突き破り草壁と憐也の横を掠めて飛んできたが。
「うわっと。危ない危ない。」
憐也は飛んできたトンファーを掴み取る。
雲雀は荒々しくドアを開け「うるさい!咬み殺す!」と言おうとしたがトンファーを受け止めている憐也を見て面白そうにする。
「面白いね、君。良いよ話くらいは聞いてあげる。」
「ありがとうございます。」
応接室に入った憐也は雲雀に書類を渡す。
雲雀は無言で受け取り目を走らせる。
「蒼真憐也。君は何者だい?」
カーツェのファミリーの悪事の数々が細かく記載されている書類を持って来ると言うことは少なくとも表の人間ではないことを表す。
雲雀は軽く眉を寄せる。
「風紀委員長のお察し通り表の人間じゃないさ。これを持って来たのは今日の放課後ランバード達に使えないかなと思いまして。」
「・・・。僕がやることを何で君が知っている?」
トンファーを構える雲雀。
「昨日あれだけのことをして元凶の連中を締め上げないなんてしないだろうと思ってね。俺も妹もあいつらは許せないんだ!!」
確かに憐也と晶はツナと交流が合ったがまだ日は浅い。なのに凄まじい怒りと憎しみに彩どられている憐也の目を見た雲雀は怪訝そうに見やるが渡された書類は有効に使えるかもしれないと思考を切り替える。
「ふぅん。ならこれは使っても良いんだよね?」
「勿論。但し条件付きだ。」
条件付きと言う言葉に雲雀は方眉を上げる。
「今日の放課後のイベントに俺と晶を加えて欲しい。邪魔はしない。ツナを裏切ったあいつらの絶望する顔が見たいんだ。」
「邪魔をしないなら良いよ。君達は津菜を守ってくれてたみたいだしね。」
応接室を出ていく憐也の後ろ姿を見て何故か懐かしい感じがした。
「何で懐かしいなんて思うんだ?」
雲雀はこの感情を不思議に思った。