儚き者達
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沢田家に着いた憐也と晶がツナに会わせて貰っても良いかと奈々に聞き「ええ!勿論よ。」とツナが眠る棺に案内するが奈々は心を痛めた。
『憐也君、晶ちゃん、御免なさい。ツっ君は本当は生きてるの。』
心の中で謝罪する奈々。
最も憐也も晶もその事は知っているので問題はなかったが。(晶の術で一部始終見ていた)
ツナに別れを告げ帰ろうとする憐也と晶を見た骸は「おや?」と声を出す。
「俺達に何か用か?」
目を細める憐也と晶に骸は面白そうな表情をする。
「いいえ。ただ君達は少し変わった生まれ方をしているなと思いまして。」
「それが何?貴方には関係ないわ。」
「そうですね。気を悪くされたなら謝ります。それに僕自身には関係ありませんしね。」
肩を竦めておどける骸に「そのことに首を突っ込まなければこっちも攻撃はしないさ。」と答える憐也。
憐也と晶が沢田家を出た後、クロームはちょっとした好奇心で骸に何を話していたのかと聞いてきた。
「クロームの友達に軽く挨拶をしただけですよ。」
骸は当たり障りのないことを言いクロームの頭を撫でた。
『言い触らしたら色々面倒ですからね。あの二人が同時に攻撃してきたら骨が折れそうだ。』
翌日の葬儀にさすがに獄寺達は来ることは無かった。
因みにリボーンは参列したが奈々が拒否した為に遠くから葬儀を見ることしか出来なかった。
(雲雀の指示でリボーンが納骨式の際に骨が偽物と気付く可能性が有るから拒否するように言われていたし、奈々自身も偽物の骨とはいえリボーンに触らせるつもりは一切無かった。)
葬儀が終え帰宅した奈々はハァと息を吐く。
「連絡を入れたけど家光さんは通夜にも告別式にも出なかった。」
自分の娘が死んだと言うのに奈々が連絡しても「わかった。今は忙しいからまた後で。」と一方的に言って電話を切ってしまいその後何度も連絡を入れても取り次がれることはなかった。
「ねぇ、家光さん。貴方にとってツっ君はどんな存在なの?」
奈々は泣きながら引き出しからある書類を出し記入し始めた。