儚き者達
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「津菜様。立っていただけますか?」
ツナは訳もわからず加代に言われて立ち上がる。すると加代はメジャーを出しツナの身長を測り出しメモ帳に記入した。
「あの、何で身長を?」
「津菜ちゃんの服をもう少し揃えておかないとね。買い物に行かせられないし。」
ツナの旅行バッグには最低限の物しか入っていない。
瑞希はランバードやリボーン達に会う危険性があると言ってツナを納得させる。
実際は「津菜ちゃんを息子の嫁にするぞ作戦」の一つでツナのサイズを計り花嫁衣装を作るために計っていた。
スリーサイズを計ろうとする加代に流石に自分で計りますとメジャーを渡して貰いツナは自分で計った。(自分で計った所でメモ帳に記入するから瑞希と加代にはばれてしまうが。)
雲雀家で「津菜ちゃんを息子の嫁にするぞ作戦」を進めていると同時に雲雀の「津菜をボンゴレ及びボンゴレ関係から引き離す作戦」を進めていた。
昼休みーー
ランバードはツナが帰ってきていないとリボーンに言われ焦っていた。
『家出ならいいがどこかのファミリーに拉致されていたら面倒だ。』
そう思い一人で人がいない裏庭で父親に連絡をしようとしたときツナの姿を見てランバードはそろそろ決着をつけるかとツナの後をつける。
たどり着いた場所は雲雀のテリトリーである為誰も入らない屋上。
『こっちの校舎の屋上は雲雀恭弥のテリトリー。誰も来ないから都合が良い。』
ランバードは口角を上げた。
「沢田津菜!」
「カーツェ君!?」
怯えて震えるツナに一歩一歩近付くランバード。
「もう回りから嫌がらせを受けたくは無いだろう?俺と結婚しろ!」
「俺は付き合ってる人がいるって言ったよね。だから無理だよ。」
「雲の守護者か。でもここで俺と結婚すると誓うならお前もクローム髑髏も助かるぞ?」
唇を噛み下を向くツナにランバードは威圧的に言う。
「今やお前はリボーンや獄寺達に捨てられた存在だ!かたや俺はリボーン達に信用されてる。この意味が分かるか?俺の言うことなら何でも信じるし俺が頼めば何でもしてくれるってことだ。」
ランバードは更に話していく。
「つまり俺がリボーンに頼めばお前と結婚するなんて簡単なんだよ!」
「カーツェ君は何故そこまで俺との結婚に拘るの?」
ランバードはツナを見て軽く舌打ちし頭が悪すぎとツナを嘲笑った。