儚き者達
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「・・・、ん。」
ツナは目を覚まし天井をボンヤリ見る。見慣れない天井。
起き上がって回りを見るとそこもまた見慣れない壁や物がある。
『あっ!そうだ俺、雲雀さんの家に泊まってるんだ!』
ツナは思い出し部屋にある時計を見て愕然とする。時計の針は12時30分を指していた。
ツナは慌てて制服を着ようとするが部屋のドアの方から使用人の加代に声をかけられた。
「津菜様、お目覚めでしょうか?」
「あ、はい。」
ドア越しで答えるツナに加代は雲雀から言われたことを伝える。
「津菜様は今日から学校を休んで欲しいと恭弥様からの伝言です。後、昼食の用意が出来ましたので。」
「分かりました。それから昼食を用意してくれてありがとうございます。」
「津菜様気にしないで下さい。」
『私のような使用人にまで気を配って貰えるなんて。やっぱり恭弥様のお嫁様になっていただきたいわ!』
加代はそう思いながら台所に向かった。
ツナは手にしていた制服をハンガーにかけ、旅行バッグから私服を出した。
『学校を休めって昨日の雲雀とクロームの作戦会議(?)で言ってたことを実行するんだ・・・。』
守護者の中でも一番戦闘能力が高い雲雀はともかくクロームの身に何かあったらと思うと不安で堪らない。
それに晶と憐也のことも心配だ。二人は自分とクロームを庇っていたせいで学校内で浮いてしまっていたからだ。
浮かない顔でリビングに入ったツナに瑞希は察した。
「こんな時間まで寝ててすみません。」
申し訳ない顔で謝るツナに瑞希は笑顔で首を横に振る。
「良いのよ。何日も良く眠れてなかったのでしょう?一緒にご飯にしましょう。」
実際リボーンとビアンキが沢田家に居るせいでツナは眠りが浅い日々が続いていた。
ツナは席に着き瑞希は口を開いた。
「ツナちゃん。六道骸君と言う方がクロームちゃんを全力で守るからって恭弥は言っていたわ。」
ツナはクロームの側に幻術に長け肉弾戦もこなせる骸がいるなら大丈夫だろうと安心した。
食事が終わって瑞希とツナは他愛もない話をしていると(正確には瑞希が好きな色は何色だとか好きな食べ物は何だと質問攻めしていた。)
加代が入ってきた。
「加代。早速お願いするわ。」
「分かりました。奥様。」
ウキウキする瑞希に頷く加代はメジャーを持っていた。
そんな瑞希と加代にツナはキョトンとし首を横に傾けた。