儚き者達
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「京子に聞いたぞ!極限にランバードに謝るのだ!」
京子に聞いただけであっさりツナを裏切った了平にツナは俯く。
「・・・。行こうクローム。」
立ち去ろうとするツナとクロームに了平が止める。
「何故極限に意地を張るのだ?素直にランバードに謝罪すれば俺は許してやるし京子達も許してやると言っているぞ。」
了平の許してやるの言葉にツナは愕然としクロームは目を見開く。
『あの言い方完全に見下してるじゃない!ボスに助けて貰ったくせに!いつも守って貰ったくせに!いつも優しくして貰ったくせに!なのにこの人達はそれを忘れて!』
「ボス!もうここに用はないわ。」
クロームはツナの手を引いて了平の元を後にし、ツナとクロームは校舎を出ると校門に二人の鞄を持つ雲雀の姿があった。
「雲雀さん?」
「これから家に行くんだろう?僕も行くよ。」
雲雀はツナとクロームに鞄を渡し沢田家に向かった。
「ツッ君。雲雀君。待ってたわ。あらクロームちゃん?」
奈々は三人をリビングに通した。
「赤ん坊とその愛人は?」
辺りを見回しながら雲雀は奈々に聞いた。
「たまには二人で出掛けたらって言ってリボーンちゃんとビアンキちゃんはデパートに買い物に行かせてるわ。」
雲雀は事前にリボーンやビアンキの行動を奈々に連絡させていた。
「そう。なら単刀直入に言うよ。津菜を一時的に僕の家に保護するよ。津菜が此処にいても辛いだけだしね。」
「雲雀君。ツッ君をお願いします。もう私も我慢出来ないわ!」
奈々はツナの話も聞かずツナに辛く当たるリボーン達に腹を立てていた。
「ツッ君、荷物を纏めたからこれを持って雲雀君の家に避難しなさい。」
旅行用のバッグをツナに渡す。
「母さん?雲雀さん?」
話についていけず困惑するツナに雲雀は説明する。
「今まで津菜の意志を尊重してきたけど僕や奈々さんは我慢出来ないよ。これ以上此処に居たら津菜が辛い思いをするだけだ。」
リボーンにもう一度話をしたいと言うツナに奈々は首を振る。
「リボーンちゃんは何度ツッ君や私が話を聞いて欲しいと言っても無視をしたわ。それに母子の会話すら妨害して。これ以上話をしてもツッ君が悲しい思いをするだけよ。」