転機



リボーンはランバードに頼まれことをボンゴレの諜報部に調査させて結果を見て驚いた。

「蒼真兄妹は裏の人間に該当しないだと！？」

ヒットマン、マフィアなどの裏の人間に該当しないなら表の人間だ。

『しかしランバードの話だと明らかにカーツェファミリーの男達を蒼真憐也が瞬時に倒し、蒼真晶の方は術を使っていたらしいからな。もしかしたら表の人間に成りすましてる可能性があるな。』

「表の人間に成りすましているかも知れねぇ！範囲を広げて調べてくれ！」

リボーンは諜報部に指示を出した。

「ボンゴレの諜報部は優秀だからな。明日には分かるだろう。」

翌日表の人間、成りすましている人間にも該当せずリボーンは驚愕することになる。



朝からツナとクロームは雲雀に呼ばれ応接室にいた。

「何で私も呼ばれたの？」

雲雀はツナを隣に座らせクロームを向かい側に座らせた。

「幻術を使える君に頼みたいことがある。」

「ボスの為なら使ってもいい。」

雲雀は幻術を使って沢田の家から津菜を保護して雲雀家に連れて行こうと考えていた。

「僕はもう我慢出来ない。だから津菜を沢田家から出して僕の家に保護したい。そして護る為に幻術で津菜の有幻覚を作ってほしい。」

「分かった。それで有幻覚のボスをどう動かすの？」

雲雀とクロームが普通に話を進めているのをツナが止める。

「ちょっと待って！俺が雲雀さんの家に行くって何！？有幻覚まで使って何するの！？」

「津菜は雲雀家に来てもらうよ。これ以上赤ん坊達に誤解を解こうとしても無駄だよ。」

「そんな！まだ分からないですよ！」

悲痛な顔で訴えるツナを見て雲雀は悲しくなる。

「でも現に蒼真憐也と蒼真晶がランバード・カーツェの矛盾を指摘しても赤ん坊や駄犬達は認めようとはしなかった。これからも認めることはしないと思うよ。赤ん坊はプライドが高いし駄犬達は認めたら自分達こそ罪人としてボンゴレに処分されるからね。」

「私も雲の人と同じ意見。アルコバレーノと嵐の人達はボスが悪者じゃないと困るから認めようとはしないわ。」

雲雀とクロームに言われ俯くツナは今日一日待って欲しいと頼んだ。