儚き者達
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応接室ーーー
並高の防犯カメラの画像をチェックする雲雀。
「ランバード・カーツェ。尻尾を出さないね。」
雲雀はツナが陥れられた日から防犯カメラの数を増やしていた。
「せめてクローム髑髏がカッターで切りつけた日の画像があったらそこから攻められたんだけど。」
クロームがカッターで切りつけたとされた日は防犯カメラの死角でランバードが自分で切りつけていた為写っていなかった。
雲雀の前に紅茶が置かれる。
「スミマセン雲雀さん。俺のせいで学校の風紀を乱して。」
眉を八の字にしたツナがいた。
「津菜のせいじゃないでしょ。座りなよ。」
雲雀は自分の隣をポンポンと叩きツナを座らせる。
「この件が片付いたら暫く津菜は応接室登校だよ。」
「え?(保健室登校みたいな言い方だなぁ。)」
「最近朝と放課後くらいしか会えないじゃない。休日は赤ん坊に邪魔されるし。」
ランバードが起こした騒ぎで休日はリボーンがランバードに暴力を振るわないようにツナを部屋に閉じ込めていた。
昼休みはツナとクロームのアリバイになる為、晶と憐也と過ごすのは我慢するがこれ以上ツナと過ごす時間を削られるのは雲雀としては業腹だ。
「これは決定事項だよ。」
「雲雀さん・・・。」
赤くなるツナに雲雀は笑う。
「もうこんな時間か。嫌だけど家まで送るよ。」
残念そうに支度をする雲雀。リボーンとビアンキがいる沢田家にツナを帰したくないが奈々が心配するからと一番辛いのはツナだと無理矢理納得する。
「・・・。」
無言で俯くツナに雲雀は今日も歩いて帰ろうかと手を引いて歩き出す。
途中コンビニに行ったりして寄り道をする。せめてリボーン達と接する時間を減らすために。
沢田家に着くとリボーンが発砲する。
「うわっ!」
「いきなり危ないじゃない!」
「さっさと家に入れ!ダメツナが!あと雲雀もいい加減こいつと別れろ!」
リボーンの横暴の酷さに雲雀は眉をひそめる。
「何で赤ん坊にそんなこと言われなきゃいけないわけ?津菜のこともだ。雇われ教師がそこまで首を突っ込む権利はないはずだよ。」
「うるせー!俺様はこんな女でもボンゴレ十代目にしなきゃならねぇんだ!」
リボーンはツナを引きずりながら家に入った。
「津菜!」
「雲雀さん。俺は大丈夫ですから。また明日会いましょう。」
雲雀は追うがドアが閉められた。