儚き者達
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「ツッ君とクロームちゃん最近獄寺君と山本君と上手くいってないみたいで。理由を聞きたくても聞けない状況で。晶ちゃんと憐也君は何か知らない?」
悲しい表情の奈々を見て二人は困った。これから言うことは奈々にとって悲しいことだからだ。
先に口を開いたのはツナとクロームと同じクラスの晶。
「カーツェ君がツナとクロームに暴力を振るわれたと言ってクラスの人達がそれを鵜呑みにしてツナとクロームに嫌がらせを・・・。」
「かなり大声で騒いでいたみたいで俺のクラスの教室にまで聞こえたから見に行ったらツナとクロームが責め立てられていて。責め立てる人達は止めましたけど。多分、ランバード・カーツェが煽ってると思います。」
「そうだったの・・・。獄寺君と山本君、京子ちゃんは・・・?」
「あの三人もカーツェ君のことを信じてツナとクロームの話は聞いてくれないわ。」
リボーンとビアンキだけではなく ツナの友人の獄寺達もツナとクロームの話を聞いてないことに奈々は悲痛な顔をしたが二人にお礼を言った。
「憐也君、晶ちゃんツッ君と仲良くしてくれてありがとう。」
「私、ツナとクロームがそんなことするはずはないと思ってますから。」
「俺も。あの二人と話した時優しいなと思ったから。」
奈々は憐也と晶の言葉に感謝した。
奈々と別れ買い物をして帰り道に憐也と晶は数人の男達に道を塞がれた。
「・・・俺達に何の用だ?」
晶を背に庇い憐也はある呪文を唱え一対の剣を出す。いつでも攻撃出来るように双剣を構え、晶は詠唱をし始めた。
「お前らは邪魔だから始末する!」
男達は一斉に憐也に襲いかかった瞬間晶が唱え終わり憐也の体が光に包まれた。
憐也はあり得ない速度で男達の攻撃をかわし、瞬時に双剣で男達を地面に沈めた。
「コイツらゲス野郎の手下かな?」
「十中八九そうだろうな。大方俺達がランバード・カーツェの嘘を暴くから消しにかかったんだろ。」
憐也は双剣についた血を振り払いながら晶に答えた。
「晶。お前また術の腕上げたな。おかげで楽だった。」
晶が憐也にかけた術は速度と攻撃力を上げまた攻撃された時の衝撃を半減させる術だ。
「まあね。あの程度の奴等兄さんなら楽勝だけど万が一怪我したら今日の夕飯が食べれなくなるから。」
「お前、俺の心配より飯の心配?全く誰に似たんだか。」
「う~ん?間違ってもお母様ではないわね。」
呆れる憐也とマイペースな晶は転がっている男達を放置しマンションに帰っていった。
『あの兄妹は一体何者なんだ!部下の中でも戦闘に長けている奴等を簡単に倒すとは!』
物陰から覗いていたランバードは憐也と晶が裏の人間だと悟る。
「これはあの兄妹を調べる必要があるな。リボーンに言って協力してもらうか。」
ランバードはリボーンに連絡を入れた。