儚き者達
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女子達を躱した憐也を引き込もうとしたランバードは遠くから見ていたが憐也の性格を知り自分の駒にするのが難しいと感じた。
『でも部下に作らせた合成写真が出来上がったしそれを使えばツナに幻滅するはずだ。』
ランバードとしては蒼真兄妹を駒にしてから合成写真を見せてさらに幻滅させようとしたが晶と憐也の性格からすると合成写真を見せた方がツナを見捨てて此方に付くはずだと考えた。
教室を出た憐也は弁当箱を持って食べる場所を探していた。昼食くらい女子達に邪魔されず落ち着いて食べたいところだ。
「ん?晶の声か?」
声のする場所に行くとツナとクローム、晶が昼食を取っていた。
「晶、此処で食べてるのか?」
憐也が声をかけ晶が振り向く。
「兄さんはまだ食べてないの?」
「鬱陶しい連中に邪魔されず食いたいから場所を探してた。」
「二人さえ良かったら兄さんも此処で食べても良いかな?」
「晶のお兄さんなら俺は良いよ。」
「私も。」
ツナとクロームは快く憐也が座れるように場所を作る。憐也は二人に礼を言い座った。
「兄さん。ツナとクロームに自己紹介してよ。」
「俺のことはもう知ってると思うけど晶の双子の兄の憐也だ。名字だと面倒臭いから名前で良い。」
ツナとクロームは晶と同じようなことを言ってるなと少し笑いそんな二人に憐也は不思議そうな顔する。
お互い自己紹介が済んだところで昼食を食べ始めた。
「晶と憐也のお弁当美味しそうだね。お母さんが作ってるの?」
津菜が二人の弁当をマジマジと見て言う。
「両親は海外を飛び回ってるから弁当及び飯は俺が作ってる。晶は下手くそだからな。」
「兄さんだって最初は炭にしてたじゃない!」
下手くそと言われて腹を立てた晶は言い返した。
「作ってる人間にそんなこと言うなら弁当没収するか?」
晶の弁当箱を取り上げようする憐也にスミマセンでしたーっと謝る晶。
二人のやり取りに久しぶりに笑うツナとクロームだった。