儚き者達
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三時限目が終わりツナとクロームに声をかけ晶は話をしようとするがクラスメート達が妨害するようにツナとクロームにランバードに謝罪しろと捲し立て、晶にはツナとクロームをさっさと見限れと説得する。
ツナとクロームは悲しそうな顔をし、晶は責め立てるクラスメート達を見やる。
「私は自分が見てないものは信じることは出来ない性格だから。」
クラスメート達は証拠はあるとランバードを呼ぶ。
「今日の朝、ダメツナがランバード君を殴った証拠に顔に湿布が貼ってあるでしょ!蒼真さんもランバード君が挨拶した時に気づいたよね!」
確かにランバードの頬には湿布が貼られていた。右側の頬に。
晶は「それは証拠にならないと思うわ。」と一蹴した。
「何でそこまでしてダメツナとクロームを庇うのよ!?」
「授業中沢田さんに教科書を見せてもらってる時に気付いたんだけど、沢田さんは右利きよ。」
それが何だと言わんばかりのクラスメート達に説明する。
「右利きの人に殴られたら左側に殴られた跡が付くものよ。でもカーツェ君は右側の頬に湿布を貼ってるわ。」
晶に言われてクラスメート達は確かにと黙り混込む。
ランバードはしまった!と焦り出す。
晶はさらに追い討ちをかける。
「カーツェ君。その手は髑髏さんに切りつけられたの?」
「そうだけど?」
晶は筆箱からボールペンを取り出しいきなりランバードの顔に切りつけるフリをした。
「うわっ!」
手のひらで顔を庇い声を上げるランバードに晶は普通はそうなるわねと言いながらボールペンを筆箱に戻す。
「蒼真さん!いきなり危ないだろう!?」
ランバードの非難を無視し説明する。
「普通切りつけられそうになったらとっさに手のひらの側で庇うものよ。なのに貴方は手の甲の側に付いてるみたいね。」
ランバードは手の甲に絆創膏を貼ってあり一部の男子は疑惑の目でランバードを見る。
チャイムが鳴り教師が入ってきて疑惑はうやむやになりランバードは安堵したが。
『あの女は簡単には騙せないようだ。蒼真には兄がいるからそっちを引き込むか。そうすれば自然に此方に付くだろう。』
そう思案するランバードを晶は冷たい目で見ていた。