儚き者達
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「貴様ら止めないか!」
風紀副委員長の草壁だった。
草壁を見たクラスメート達は驚き制裁を止める。
ツナは超直感でこの事を感知し助けに行こうとしたのを雲雀が止め、草壁が駆け付けた。
草壁は大勢で暴力を振るわれ傷付き動けなくなったクロームを抱え出ていこうとするが、クラスメート達は非難した。
「何でソイツを助けるんですか!」
「ソイツは罪人を庇う女なんですよ!?」
草壁は生徒達の罵りを無視して命懸けの戦いを共にしたであろうクロームが動けないほどの制裁されて傷付くのを楽しそうにしている獄寺達を見て吐き気がした。
「この件に関しては風紀委員が預かる!」
草壁はそう言い残し保健室に向かった。
シャマルを追い出した保健室にはツナと雲雀が居た。
「クローム!」
ツナは草壁に抱えられたクロームに駆け寄る。
痣だらけのクロームを見てツナはもう自分を庇わなくて言いと泣き出す。
「ボス・・・。私は平気。」
「でも!」
このままではクロームの治療が出来ないと雲雀が言い、草壁はクロームをベッドに降ろした。
ツナがクロームに湿布を貼っていると霧が立ちこめた。
「クフフ。」
ツナ達の前に目に怒りを宿した骸が現れた。
「骸・・・。」
「骸様。」
「これだからマフィアは嫌いなんです!」
骸は精神世界でクロームと繋がっている。クロームが制裁されているのを見て怒り狂っていた。
「だったらその女を連れて帰ってくれる?」
雲雀はツナのクロームを危険な目に合わせたくないと思う優しさを尊重しクロームを帰らせようとした。
骸は何となくだが雲雀の言葉の真意に気付いた。
「そうですか。ならクロームを連れて帰らせていただきます。」
「骸様!私は平気。」
「一先ず帰りますよ。分かってあげなさい。」
骸はクロームを抱え、クロームは納得はしてないがツナの思いを尊重した。
「クローム、骸。ごめんなさい!」
「沢田津菜。君が原因では無さそうですから許してあげましょう。」
骸はクロームを連れて霧に紛れて消えた。