儚き者達
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応接室ーーーー
「津菜!」
雲雀はクロームがいることに眉をひそめるがクロームに付き添われたツナは泣きそうな顔をしていることに気付いた。
「雲雀さん。俺カーツェ君に何もしてないのに。」
泣きそうな顔をしたツナを見て雲雀は何が合ったと心配する。
「クラスの皆が俺がカーツェ君に告白してふられたから暴力振るったって!でも俺はそんなことしてないのに。皆は信じてくれない。」
「駄犬と野球馬鹿と笹川妹はどうなの?」
ツナは首を横に振った。
「山本も京子ちゃんも信じてくれない。獄寺君は分からない。」
クロームはその時のことを思いだし腹を立てながら言った。
「それにボスの言い分も聞かないで女子と雨の人はボスに平手打ちを!」
雲雀はふざけたことをと怒りを見せる。その様子の雲雀を見てツナは慌てる。
「ランバード・カーツェを咬み殺す!」
「カーツェ君はボンゴレの関係者です!咬み殺したらボンゴレは黙っていません!」
確かにランバードを咬み殺したら雲の守護者とはいえ、ランバードは血が薄いが傍系だ。ボンゴレは黙ってはいないだろう。
それに高校生である雲雀はボンゴレに対抗出来るだけの力がない。
ツナの必死に止める声に雲雀は眉を寄せ黙り込む。
「ボス。今日はもう応接室にいた方がいいと思う。教室に戻っても皆に何されるか分からない。」
「そうだね。今日は応接室にいな。ここなら草食動物達は来ないから。」
ツナは明日になれば皆少しは落ち着いて話を聞いてくれると思い雲雀とクロームの言葉に頷いた。
二人に気を使い応接室を後にしたクロームは教室に入るなりクラスメートに囲まれた。
「何?」
「何じゃないわよ!」
「カーツェにカッターで切りつけやがって!」
クラスメートの言葉にクロームは驚く。ランバードの方を見ると四時限目まで無傷だったランバードは顔や制服に切りつけられていた。
「そんなことしてない!それに私はボスと応接室に居たわ!」
クロームは自分のアリバイを証明するがクラスメートは信じなかった。
「ダメツナを庇う奴の言葉なんか信じられるか!」
「同感!あの女を庇う女も悪人よ!」
一人の男子が大声で言った。
「ダメツナの見せしめに髑髏に制裁しようぜ!」
その声に賛同したクラスメートはクロームに制裁する。
「やめて!ボスも私も何もしてない!」
「煩い!」
「嘘ついてんじゃないわよ!!」
クロームに自業自得だとクラスメート達は制裁していく。
クロームに暴力を振るい暫くするとドアが開いて怒鳴り声がした。