儚き者達
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休み時間になる度に罵り蔑むクラスメートに必死に誤解を解こうとするツナと庇うクローム。
「この男好きの最低女!」
女子がツナに平手打ちをしようと手を振り上げる。
目を瞑るツナ。だが痛みが無い。
「離してよ!髑髏さん!」
目を開けるとクロームが女子の腕を掴んでいた。
「ボスに酷いことしないで!」
クロームは漸く腕を離した。腕を掴まれた女子は忌々しいとばかりにツナとクロームを睨み付けた。
四時限目の授業が終わりツナは応接室に向かう。クロームもツナを守るために付き添う。
「良いよねー。ダメツナは綺麗な応接室で昼御飯だもんね~。」
「雲雀さんも可哀想!あんなブスに騙されて!」
「お前みたいのが特別扱いってマジ有り得ねーよ!」
謂れのない言葉を聞きながら教室を出ようとするツナとクローム。
ドアの近くにいた山本を見るツナ。
「さっさと雲雀の所に行けよ!ダメツナ!」
吐き捨てるように言う山本にツナは悲しそうな顔をして出ていく。
ランバードはニヤニヤしながら一部始終を見ていた。
『予想以上だ。あいつら余程不満だったらしい。しかしクローム髑髏は邪魔だな。アイツも嵌めるか。』
ランバードは教室を後にし向かったのは使われていない教室。
ポケットからカッターを出し手の甲や制服を切りつける。
『後はクラスの連中にクロームに切りつけられたと言うだけだな。』
ランバードが教室に戻るとクラスメートは驚いた。
「カーツェどうした!?」
「カーツェ君その傷は!?」
「別に何でもないよ。」
「何でもない訳ないだろ!」
登校してきた獄寺は騒ぐクラスメートに『何があったんだ?』と不思議そうにする。