儚き者達
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一部始終を見ていた山本は昨日のランバードが聞いてきたことを思い出していた。
「山本、ツナさんは誰かと交際しているのか?たまに学校で噂みたいのを聴くけど?」
『ランバードはツナが誰かと付き合ってるのは知ってたから断ったってことか?それに俺にツナの相手がいるか聞いてきたし。ツナは本当に呼び出して告白したってことか!』
山本はそうとしか思えなかった。じゃなければ部活に入ってないランバードが学校に残ってる理由がないと。
そう考えたら山本は胸の奥から黒い何かが渦巻いてきた。
山本はツナの前に立つ。
「ツナ、何考えてるんだよ!雲雀と付き合ってるくせにランバードに告白するなんて最低なのな!」
「山本!それは誤解っ」
「馴れ馴れしく呼ぶな!」
パァーンーー
山本はツナを平手打ちしツナは倒れこみクロームが慌ててツナを起こそうとする。
「雨の人!何でボスの話を聞いてくれないの!?」
「部活に入ってないランバードが野球部の活動が終わるまで学校にいたのな!普通なら帰宅するはずだ!じゃないとツナの彼氏に咬み殺されるからな!」
クラスメートは用事も無いのに居残ったら雲雀のトンファーで咬み殺されるのを知っていた。それにツナは雲雀の彼女だ。雲雀が並盛を見回りに行く時間くらいは知っているはずと。
「ダメツナ!雲雀さんが見回りしてる間にカーツェ君を口説いたのね!」
「コイツ最悪だぞ!」
「雲雀がいるからって調子に乗ってんじゃねーよ!」
山本の言葉を聞いたクラスメートはツナが悪いと非難し始めた。
「誤解だよ!」
腫れた頬を押さえながら言うツナにクラスの女子は鼻で笑う。
「ランバード君の頬と比べたらあんたのそれは自業自得よ!」
ランバードの右頬には湿布が貼られていた。
「ツナちゃん最低だよ!」
「京子ちゃん・・・。」
「気安く名前で呼ばないで!沢田さん!」
「っ・・・!」
担任が教室に入ってきて山本や京子、クラスメートはツナに侮蔑の目を向けながら席に着く。
俯くツナを慰めながら席に着かせるクローム。
それを面白そうにランバードは見ていた。