儚き者達
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「山本、部活お疲れ。」
部室から出てきた山本にランバードが声をかけた。
「あれ、ランバードはまだ学校にいたのな。」
「良かったら一緒に帰らない?」
「じゃ、一緒に帰るのな。」
ランバードと山本は並高を後にした。
「山本、ツナさんは誰かと交際しているのか?たまに学校で噂みたいのを聞くけど?」
何気無いふりをして聞くランバードに山本は顔を歪めた。
「ツナは雲雀と付き合ってるのな。」
「雲雀君は確か雲の守護者だったよな?」
「そうなのな。でも雲雀は危険だからやめた方が良いって俺と獄寺は止めたんたけどな。」
何処と無く悔しそうに話す山本にランバードは内心ほくそ笑む。
『山本自身は気付いてないがツナに惚れてるようだな。もしかしたら獄寺も。コイツらは使えそうだ。後は雲雀を騙せばことは楽に運べる。』
ランバードは使える材料があればあるだけ有利だと笑う。
途中で帰り道が違う二人はそこで別れた。
ランバードは屋敷に着き自室に入るなりツナを陥れる策を練り始めた。
『ツナに嫉妬している連中に暴力を振るわれたとか言えばツナを追い詰めるだろう。あいつらはツナに不満があるから簡単にツナを精神的に痛めつけるだろうな。』
使用人を呼び合成写真を作るように命じた。
「歓楽街で沢田津菜と適当な男のツーショットの合成写真を作成しろ。」
「承知しました。」
ランバードに頭を下げ退室する使用人。
「獄寺と山本と他の生徒にいたぶられた後に雲雀に見せたら面白いだろうな。確実にツナは拒絶される。その後のツナに俺の手を取らせるのが楽しみだ。」
まぁ、本当のお楽しみは俺の言いなりにした後だ。ボンゴレが手に入るからな。
ランバードはボンゴレの玉座に座りツナを奴隷にするのを想像して笑った。